人狼は赤ずきんにこう伝える。

碧空｢今からとても残念なことを伝える、悲しませたくはないけれど事実を伝えなきゃいけないんだ｣

紗楽｢…わかった、ちゃんと聞く｣

碧空｢君のおばあさんは殺された、俺の仲間であるもう1人の人狼に｣

紗楽｢……｣

碧空｢そして今、彼は恐らく村に向かっている｣

紗楽｢……え？｣

碧空｢早く行かなきゃ村の人達はあっという間に全滅させられる｣

紗楽｢じゃあ…なんでここに連れてきたの？｣

碧空｢紗楽に死んで欲しくないから、死ぬのは…俺だけでかまわない、だからここに…｣

紗楽｢いや｣

碧空｢なんで｣

紗楽｢お兄ちゃんが死ぬのもいやだから｣

碧空｢はぁ…わかった、じゃあ連れて行ってあげる、でも何が起きてても知らないよ、もちろん、紗楽を傷つけさせたりはしないけど｣

紗楽｢大丈夫、私はずっとお兄ちゃんのそばに居るから｣

そう言うと赤ずきんは人狼の背中に乗り、人狼は赤ずきんを乗せて村の方へ向かった…

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