うんどうこうえん
@nutaunagi1205
第1話
まー色々あったけど無事ゴコクチホーに辿りついてから数日。
こっちのフレンズに教えてもらったんだけど、どうやらこっちにも図書館があるみたい。私達は情報収集の為ひとまずそこを目指していた。
「あ、ラッキーさん、止めて下さい。みんな、そろそろお昼にしましょうか」
かばんさんがバスを止めみんなに声をかける。自然とこういった役目はかばんさんに任されていた。
「わー!きれいだねー!」
「アライさんが一番のりなのだー!」
「あっ!ずるーい!負けないんだから!」
バスが止まるやいなや早速駆けていくアライさんとサーバル。
そこはシロツメクサ(というらしい)とその花が一面に広がる広場だった。お昼ごはんを食べるには持ってこいのだ。私はのんびり歩きながら隣のかばんさんに話しかける。
「二人は元気だねー。ねーかばんさん、ここってなんだかゆうえんちに似てるねー」
広々とした草はらには錆びたあとらくしょん?が点々としていて、キョウシュウチホーのゆうえんちを思い出させた。 思えば遠くまで来たものだ。
「そうですね、でもこっちの方がなんだかあとらくしょんが小さいような」
「ココハタブン、ウンドウコウエンダネ」
ボスの説明によると、どうやらここは身体を動かして遊んだりする場所らしい。つまり元気の塊のようなアライさんとサーバルにはもってこいの場所だ。
「ユウグハカナリレッカシテイルカラキケンダヨ、アソバナイホウガイイヨ」
「えっ」「あー…」
___ドンガラガッシャーン!
「うぎゃー!」
「うぇー!フェネックぅー!」
時既に遅し。けたたましい破壊音と二人の悲鳴が聞こえてきた。
「さ、サーバルちゃーん!」
「はいよー、アライさんまたやってしまったねー」
慌てて二人の元へ駆け寄っていくかばんさん。
(やー、やっぱりみんなといると飽きないねー)
私は微笑を浮かべつつのんびりとその背中を追った。
うんどうこうえん @nutaunagi1205
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