文芸部その1

司田由楽

第1話とある休日、本屋にて。

「えっと、『簡単手作り調味料百選』と『世界の調味料』……おい、調味料ばっかりじゃないか。料理はしないのか料理は」

 そんな独り言を口に出してしまうくらい、今俺が買おうとしている本のジャンルは偏りまくっていた。

 部活帰りに本屋に行くということを母親と姉貴に告げたのは今朝、急いで朝食を胃袋に詰め込んでいた時のこと。その時に姉貴から買ってくるよう頼まれた本は、何故か調味料の作り方やら世界の珍しい調味料やらと、調味料の本ばかりだった。しかも値段がご立派な物ばかり。なんてものを買っているんだあの人は。自作調味料で一体何をするつもりなんだろう。わからない。あんまり分かりたくない。

「というか、こんな本あったんだな……」

 『調味料作りの基本~これであなたも調味料マスター~』という長ったらしい題名の本を手に取って呟く。何だよ調味料マスターって。ポケ●ンマスターの仲間? 図鑑完成させるの?

 頼まれた本を抱えてレジへ向かう。その途中で最近映画化された物語の原作本を見つけた。映画を見た友人が絶賛していたのを思い出し、今度読んでみようかな、と思いながら映画のポスターの前を素通りする。興味が無い訳じゃなく、持っている本が重たいだけなんだよ。それだけじゃなく、部活の道具が入ったエナメルバックが早く帰ろうぜとでも言いたげに、歩くたびにごつごつと腰骨のあたりに体当たりをかましている。結構痛い。

 レジのカウンターに抱えた本を置くと、アルバイトらしき若い店員が少し驚いた顔をした。それはそうだろう、調味料の本だけを一度に何冊も買っていく人なんてそうそういない。俺だって見たことないよそんな人。そんな人とは友達になりたくない。割と本気でそう思う。

 部活が思ったより長引いてしまったことと姉貴のおつかいのせいで、自分の本探しの時間が無くなったことは大変遺憾である。だが、文句を言おうものなら部活の顧問からは鉄拳が、姉貴からはフライパンが飛んでくることが予想されるので文句一つ言うことも出来ない。自分の立場の弱さに涙が出そうだね。情けないにもほどがある。

 レジ打ちが終わり告げられた金額が姉貴から渡された資金を上回っていたことに慌てたこと以外は問題なくレジを通りぬける。足りなかった分は俺が出した。心の中で姉貴に悪態をつきながら外に向かおうとした時だ。

「あれ? 金団くん?」

 学校の先輩が綺麗な声で実にバカっぽいあだ名を呼んでくれた。誰のあだ名かって? 俺のだよ。

 おしゃれな私服に身を包んだ先輩がとてとてと駆け寄ってくる。ふわりと爽やかな柑橘系の匂いがした。何の匂いだろう。香水か何かだろうか。

「……出汁巻き輩じゃないですか」

 軽い驚きとともに先輩のあだ名を呼ぶと、「その名前で呼ぶなって言ってるでしょー」と怒ったように頬を膨らませ、軽く睨みあげてくる。

 金団くんと出汁巻き先輩。なんだか美味しそうなあだ名の由来は、まあわかると思うが栗金団と出汁巻き卵だ。両方とも黄色いのだ。

 何で俺達にこんなあだ名がついてしまったかと言うと、俺の場合は中学時代に正月のおせちの余り物を処分してしまおうと考えた母親が俺の弁当にぎっちりと栗金団を詰め込んだことが原因だ。そのうえ同中の奴らがクラスでも部活でも金団金団と言いまくるせいで高校でもそのあだ名が定着してしまった。先輩は二段弁当の一段を丸々出汁巻き卵が占領していた日があったことが原因らしい。なんというか、どっちもどっちでかなりひどい理由だ。あの日のことは今でも鮮明に覚えている。ある日弁当を開けたら一面真っ黄色! あまりのインパクトに言葉を失い、我に帰ってから弁当箱をゴミ箱に叩き込みそうになったことは今でも覚えている。あれは本当にひどかった。色的にも栄養的にも味的にも偏りまくっていた。しかも俺は栗金団があまり好きじゃない。それを分かっていながらやるとか俺の母親本当に性格悪い。

「こんなところで会うなんて珍しいね。金団くん、何の本買ったの?」

「姉貴のおつかいで、調味料の本の買い出しですよ。……ていうかその金団くんっていうのやめてくださいよ」

「君が出汁巻き先輩って呼ぶのをやめないからこっちもやめないんじゃないかー」

「じゃあ俺だって、金団くんをやめないからやめないんですよー」

 二人揃って半眼でにらみ合い、先輩が小さく吹き出したので俺もつられて笑ってしまう。これが大体いつものやり取りなのだが、普段は学校でするやり取りが学校からそれほど遠くないこの本屋で行われるのは珍しいというか初めての出来事だった。なんだか新鮮だ。先輩はひとしきり笑った後、ぽつりとこんなことを呟いた。

「……でも私、栗金団好きだけどなー」

 先輩の好物が栗金団であることを今初めて知った。だが、あの金団弁当の悪夢を思い出して苦い顔になりながらそっけなく言い放つ。

「俺は嫌いです」

「なんでよ。私の好きなおせち料理ナンバーワンは断トツで栗金団だよ?」

 先輩が不思議そうに尋ねてくる。なんでって。

「あの甘さが駄目なんですよ」

「そこがいいのになー」

「そこが駄目なんです、俺は」

 先輩はゆるゆると首を振って「わっかんないなぁ」と呟き、咳払いを一つして話題を変えた。

「ところで金団くんは、本屋さんってよく行くの?」

「そうですね、時間がある時とかはよく行きますよ。まあ、最近はそんなに行けてないんですが」

「そっか。最近演劇部、本当に忙しいもんね」

 俺が所属しているのはとある高校の演劇部だ。ただし俺が何か役を演じることはなく、専ら裏方として活動しているのだが。そして先輩が所属しているのが同じ高校の華道部。うちの高校の演劇部は校内でも意外と厳しい部活として有名だが、華道部は逆にユルいことで有名だ。普通はあまり関わりが無さそうな俺と先輩が親しい理由は、演劇部の部長を含む先輩達が出汁巻き先輩と仲が良く、時々小道具作りの仕事を手伝いに来てくれて、その時に思いっきりあだ名を暴露された俺に何か仲間意識のようなものが芽生えたのか、よく話しかけてもらうようになったことだ。この点に関してだけ言えば、この馬鹿なあだ名が役に立ったと言えなくもない。正直複雑な心境だ。だって後輩に「金団先輩!」とか呼ばれると返事をする時すごく自分が情けなくなる。俺栗金団嫌いなのに。

 三年生にとって最後の大会を控えたこの時期の演劇部は、役者はもちろん裏方も忙しい。目の回るような忙しさに、一年生では体調を崩してしまった子も何人かいた。そんな中でもう既に華道部を引退した出汁巻き先輩は、以前よりも頻繁に演劇部を手伝いに来てくれるようになっていた。この忙しい時期には本当に有難い話だ。人使いの荒い部長に日々しごかれまくっている俺を含めた演劇部男性陣のオアシス的な存在になっている。一年生には先輩のファンクラブを名乗りだした奴らもいた。部長によって即日解体されていたが。再結成するという話を小耳にはさんだが、今度はばれないようにやってほしいものだ。

「先輩はどうして本屋に? 参考書でも買いに来たんですか?」

 先輩は受験を控えているのでそう思って聞いてみたのだが、

「あはは、逆かな。ちょっと休憩に、面白い本でもないかなーって。散歩も兼ねて」

 勉強ばっかしてても疲れちゃうしね、そう言って先輩は苦笑した。なるほど。確かに本って休憩時間に読みたくなるな。俺の場合は読み始めたら最後まで一気読みしてしまって気づいたら休憩を何時間か引き延ばしてるってことがよくあるのだが。本末転倒なのは自分でもわかっているので何も言わないでほしい。続きがどうしても気になっちゃうんだよ。

「ねえ金団くん。今から帰るの?」

「ええ、まあ。そのつもりですけど……」

「そっかぁ……」

 残念そうな声と、なんだか悲しげな表情に狼狽する。なんだなんだ、会計済ませちゃったんだから帰るのは当たり前だ。なのに何でそんなに残念そうなんだ先輩。そしてなんでそれを見て慌てているんだ俺。とりあえず落ち着け俺。

「な、なんか俺が帰ると都合悪いことでもあります……?」

「え、あ、いやいやいや! 別にそういうのじゃないの! ただ、何かお勧めの本とかあったら教えてほしかったなあって、思っただけだから……」

「あ、そういうことなんですか……」

 先輩は割とこの近場、高校の近所に住んでいるらしいが、俺は電車通学をしなくちゃいけないような遠方に住んでいる。だから俺の家の近所の本屋に徒党を組ませても太刀打ちできなさそうな大規模な本屋は俺の生活圏内ではここしかない。しかし本屋に行くためだけに何もない日に電車に乗るのも面倒だから学校や部活帰りにしかここには来ない。だからこそ今回のような、部活が午前練習のみで時間がある時にここでいろいろな本を見たいと思っていたのに、この忌々しい調味料尽くしの本に時間をとられるだなんて…と思っていたのだが。

 シンプルな腕時計に視線を走らせる。よし、多分大丈夫だ。

「先輩。俺、時間ありますから、先輩が良ければいろいろお勧めの本とか、紹介できますけど」

 先輩を利用するようでほんの少し心が痛いのだが、先輩と一緒にいたので遅れると連絡すれば帰りが遅くなっても母親も姉貴も怒らないはずだ。たぶん。確証はない。

「え? いいの? だって家、遠いんでしょ?」

「平気ですよ。遠いったって一時間もかかりませんし、明日は日曜日ですからちょっとくらい遅くなっても全然問題ないです。部活もないし」

「そ、そう……。いや、でも、その荷物すごく重そうだし」

 申し訳なさそうな視線の先にあるのは調味料の本だけではない。部活の道具がぎっしりと詰め込まれパンパンに膨らんだエナメルバッグは、重力に引かれ俺の肩にぎちぎちと食いこんでいる。今のところは立ち止まっている分腰骨へのダメージはないものの、荷物の重みが変わるわけでもない。ものすごく重たいし痛いが、

「こんなの大したもんじゃないですよ」

 思いっきり見栄を張りながら、断言する。一年の時から裏方としてこき使われてきた俺は、小道具という名の大荷物を持って校舎を駆け巡ることが多い故、荷物持ちの耐久力はある。……はずだ。おかしいな、何もおかしなことは言ってないのに何故かすごく切ない。自分の立場の弱さを改めて自覚してしまったせいだろうか。

「そうなの……じゃあ、お願いしちゃおうかな」

 先輩の、花が咲くような優しい笑顔に思わず見とれてしまったことは、とりあえず黙っておくことにする。



突然だけど、薄々わかっているかもしれないけど、実は俺は本が大好き。部活終わったら本読みたい。授業終わったら本読みたい。寝る前に本読みたい。朝起きたら本読みたい。三度の飯よりも本が好き、とまではいかないものの、二食くらいなら抜けるんじゃないのかなというくらい本が好きなのだ。

こんな俺が余裕のある、つまり部活のない休日に行く場所は決まって本屋か図書館だ。いろんな本がある場所というのはすごく落ち着く。静かだし、本がいっぱいあるし。

家にいると姉貴がうるさいので休日は避難という形で本屋に逃げ込み、その後は図書館で読書、たまに勉強をする。

が、先程も言ったように俺の家は学校から遠いし、近所に同じ学校に通っている人が少ないので、基本的には一人で行くことになる。その場合、普段は別に大丈夫なのだが、時々「俺は休日に一人で何やってんだ……?」とか思って泣きたくなることがあるのだ。と、友達がいないわけじゃないんだぞ。だからこうやって誰かと話しながら本屋に居るというのは結構新鮮で、かなり嬉しかったりする。

「先輩は普段、何読んでるんですか?」

「うーん……そんなにたくさん読むわけじゃないけど、ミステリーとか好きかも。あと、ドラマとか映画になったやつの原作とかも読んだりするよ」

「ああ、それならあっちのコーナーについこの間映画になってたやつありましたよ」

「え、それなんてタイトルのやつ?」

「たしか…………」

 そんな風に会話をしながら二十分ほど本屋を回り、先輩は先程言った映画の原作本をお買い上げした。ちなみに俺は姉貴の計算ミスのせいで金がなかったので何も買えなかった。くそう。手持ちがあれば好きな作家さんの新作買えたのに。姉貴と姉貴の調味料め。後で絶対手数料とってやる。いや手数料は無理か。とりあえず俺が払った分はしっかり請求しないと。レシートちゃんと持ってるよな。

 レジを通りぬけ、外へ出る。夕焼けに染まる街に、涼しい風が静かに吹いていた。

 本が入ったビニール袋を提げて、先輩が俺に

「今日はわざわざありがとう。これ、息抜きに読むことにするよ」

「どういたしまして。俺もまだそれ読んでないので、読み終わったら感想聞かせてください」

「うん」

 そこで会話が途切れる。途切れた後の空気に横たわるのは沈黙。なんだかちょっと気まずい。え、俺なんかまずいこと言っちゃったかな。どうしよう。

 何とか話を繋ごうと頭の中でああでもないこうでもないとごちゃごちゃ考えていると、いつの間にかすぐ傍にいた先輩が俺の顔を見上げていた。

「……ねえ、金団くん」

「はい?」

「金団くんは何か買っていかなくていいの?」

「はい、今お金なくて……」

 調味料のせいで。俺が調味料嫌いになったらどうしてくれるんだ姉貴。

「ふうん」

 先輩は一つ頷いて立ち止まると、

「ちょっと待っててね」

 そう言い残してくるりとUターンして本屋の中に戻っていった。

「え?」

 取り残された俺は呆然とつぶやく。何を待てというんですか。財布でも忘れたんですか?

 本屋に消えた先輩をぼんやりと待っていると、さほど時間をおかずに先程買った本とはまた別の本の袋を持った先輩が本屋から出てきた。ああなんだ、買い忘れですか。そう思ったのだが。

「はいこれ」

 上機嫌な声と極上の笑顔で、先輩は袋を俺に突き付けた。

「……ほえ?」

「あげるよ」

 驚きのあまりなんだかものすごく間抜けな声が出た。

 一方先輩は何故かどこか嬉しそうな表情で、袋を俺に差し出してくる。何ですかこれ。

「これ、欲しかったんじゃないかなって、思って」

 袋の中を見てみると、俺の好きな作家さんの新刊だった。確かに欲しいけど(それこそ喉から手が出そうなくらい)、さっき先輩の前でそんな話はしていなかったはずだが……。

 もしかして先輩ってエスパー? とか思いながら先輩を見つめると、くすくすと笑いながら先輩が言う。

「これを見る時、なんだかものすごく欲しそうな顔してたよ」

「え、マジですか」

 そんな顔してたのか。相当恥ずかしいぞそれ。

「うん。餓死寸前の猫がふたの開いた猫缶見たときみたいな顔してた」

「そ、そんな顔してたんですか……」

 顔から火が出る思いでうつむく。いや、例えはよくわかんないけど、恥ずかしいことだけは確かだよ。俺ってそんなわかりやすいのか。ちらりと盗み見た先輩の顔には優しげな笑みが浮かんでいる。「金団くん顔真っ赤―」先輩がからからと笑いながらからかってくる。知ってますから。とりあえず今すぐに誰かにポーカーフェイスの極意を教わりたい。教室とか開いてないのかな。開いてるとしたら月謝とかいくらなんだろう。

「だからこれ、あげるよ。今日付き合ってくれたお礼」

「い、いや、でも……」

 流石にそこまでしてもらうのは悪い。というか俺先輩を利用する形で本屋行ってたんですけど。そう思って断ろうとするのだが。

「いいじゃない別に。もう買っちゃったんだから、貰ってよ」

「はい……」

 頑として譲る気配のない出汁巻き先輩に、結局は俺が折れる事になった。先輩の小さな手から本を受け取る。手持ちがあれば買おうと思っていたものだし、先輩のお金で買ってもらったことを除けば断る理由もなかった。新しい本が読めるという嬉しさに笑みがこぼれる。そう言えば友人に「お前ってすごく分かりやすいよね」とか言われることが多々ある。顔に出ているのだろう。矯正した方がいいのかな。

「それじゃあまた、学校でね。月曜日は、演劇部にも顔出すつもりだから」

「あ、はい、分かりました。あの、これありがとうございました」

 もらった本を差して頭を下げる。遠慮なくもらっておきながらこう言うのも今更といった感じなのだが、やっぱりちょっと申し訳ない。今度お菓子でも買っておくことにしようか。

「どーいたしまして。こちらこそ、付き合わせちゃってごめんね。……あ、そうだ」

 言い忘れてたよー、と言ってすたたっ、と駆け寄ってきた先輩が俺の耳にそっと口を寄せて、小さく囁いた。

「……散歩に来たっていうのは本当だけど、ここに君がいること、実は真希から聞いてて知ってたんだよ」

「はっ……?」

 真希というのは演劇部の部長で、出汁巻き先輩と仲の良い先輩の名前だ。そう言えば今日、部活終わりの帰り際に「今日この後どっか行くの?」と聞かれた。その時は嘘をつく理由もないので正直に答えた、けど……。 

先輩の唇と目元が、悪戯っぽく笑っている。甘すぎない香水の香りがふわりと鼻をくすぐる。

自分の心臓の鼓動が速くなったのが分かった。顔が熱い。間違いなく俺の顔は今真っ赤だろう。だから分かりやすいって言われるんだな。納得だ。

 じゃあね、と言い残して駆け足で去ってゆく先輩の背中をぼんやりと見送り、熱を持った頬をぽりぽりと掻いた。先輩が言った台詞がくるくると脳内を回る。むずがゆいような気持ちを押しこんで、ぽつりと呟く。

「なんか、とんでもないことを言われた気がする」

 言われたことの意味をもう一度よく考え、先程とはまた違う意味の気恥ずかしさを感じつつ本屋を後にする。

 ポーカーフェイスの教室の広告が電車内にあるのかどうかなんて、凄まじくくだらなくてどうでもいいことを考えながら家路に着いた。

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