文芸部その2

司田由楽

第1話未知数X

「クロス、おいで」

 色を失った唇の端から、黒ずんだ血が流れ落ちるのを為すすべもなく見つめていた。

『クロス』。博士が僕をそう呼ぶのは、ひどく切羽詰まっているときか、真面目な話をするときだけで、僕はこう呼ばれたときにいい気分になったことが無かった。今回はきっと、今までの経験に輪を掛けてひどい話をされるんだろうということが分かった。分かって、しまった。

「クロス」

 穏やかな声で【名前】を呼ばれる。

「はい、博士」

 瓦礫にもたれて浅い呼吸を繰り返す博士は、僕が傍に来たのを見て満足そうに微笑んだ。赤黒く汚れた唇で、柔らかに。

「まあ、薄々気付いているだろうがね。分かりきったことだろうが、我慢して聴きなさい」

「……はい」

 本当は、聴きたくなかった。けど、博士は僕が聴きたがらなくても話すだろうから、黙って博士が口を開くのを待った。

「……そろそろ私も、年貢の納め時らしい」

 そう言って弱々しく咳きこんだ拍子に、つう、と顎まで赤い筋が流れた。

「博士、」

 博士は僕の呼びかけを手を揚げて制すると、だるそうに目を伏せてぼやいた。

「最初から、分かっていたことじゃないか」

 伏せられた瞼は一度小さく震え、頬は苦々しい笑みに引きつった。

「君が一人で生きていかなくちゃいけないことなんて、最初から分かっていたじゃないか」

 博士の諦めたような言葉はすべてが全くもってその通りで、僕はただ、博士の手をぐっと握ることしかできなかった。

 僕はこれからどうしようもなく、たったひとりで、生きていく。もう誰もかれもいなくなった世界で――。


 僕が物心ついた時には、博士は僕を『クロ』と呼んでいた。【家】を出る前は一週間に一度くらいしか会わなかったけれど、外に出てからはほとんど一緒に過ごしていた。

 暗くて寂しい部屋の中、膝を抱えて座っていた僕の手をとって連れだしてくれたのが、博士とその連れの男だった。

「こんな場所にいても意味が無い。出ようか、外に」

 博士はひどくつまらなさそうな顔でそう言った。連れの男は穏やかに笑って僕の世話をしてくれた。彼は博士のこいびと、らしかったのだが、僕はその《こいびと》が何なのかを知らなくて、でも質問しても博士は答えてくれなかった。男も教えてくれなかった。

 当てもなく歩き続けてしばらく日が経つと、男の身体に変化が訪れた。口から生温かい血を吐いて、倒れてその場から動けなくなった。

「俺のことは、いいから」

 息も絶え絶えにそう言った男に、博士は深く深く溜め息をついて、名前も知らない白い花をその手に握らせてその場を立ち去った。僕はどうして男を置いて行ってしまうのかを聞こうとしたが、博士がぴしゃりと「今は質問禁止だ」と言ったので黙らざるを得なかった。しばらくしてからまた尋ねてみると、博士は固い笑みを浮かべて「あいつがもう歩けなくなってしまったからさ」と吐き捨てた。

 歩けなくなると置いて行かれてしまうことが分かったから、僕はどんなに辛くても黙って博士について行った。

 そしてまた、いろいろな場所を訪れた。例えば海。ひと口に海と言っても場所によって様子が全然違って不思議だった。暗く沈んだ深い青、陽光を鈍く照り返す緑。いろんな海を見るたび、僕はいちいち驚いていたけど、博士は特に何の反応も示さなかった。ただ、濁った赤や歪な虹色の海を見たときだけ、博士は自嘲的に笑っていた。

 そうして、男と別れて三百六十五回目の朝日が昇るのを見たその日、僕と博士は男を置いて行った場所に戻ってきていた。そこにはもう男はいなくて、代わりに薄汚れた白いものがいくつか転がっているばかりだった。

「博士、これは」

「骨だよ」

 あの男の骨だよ。

 そう言った博士の横顔にどんな感情も見つけられなくて、僕はその白いものに興味の対象を移してしまった。

 骨、というもの自体は知っていた。でも、本で見たそれはもう少し綺麗な白色をしていて、もっとたくさんのパーツがあった。でも、本に載っていることが正しかったことはあまりなかったから、それほど意外には思わなかった。僕は男の骨を拾ってしげしげと眺めてみたりした。これが、あの男の体の中にあったのか。そう頭ではわかっているのに、あまり現実味は湧かなかった。

「クロ、おいで。そいつを埋めてしまおう」

 いつの間にか木の枝で小さな浅い穴を掘っていた博士がこちらを向いてそう言った。

 もう少しよく見ておきたかったけれど、博士は有無を言わさず骨を穴の中に放り投げてしまった。骨は僅かしか残っていなかったから、すぐに埋める分は無くなってしまった。

「もっと探してきましょうか」

「いや、十分だ」

 淡々と穴を埋めてしまうと、博士はその場に腰を下ろして溜め息をついた。

「少し疲れたから、今日はもう休もう」

 まだ日は高かったけど、元々目的などない旅だから文句などあろうはずもない。実際博士はひどく疲れていたようで、その日は必要最低限の会話しかしないまま寝てしまった。

 次に目を覚ました時、博士は既にそこを発つ支度を整えていて、まだ半分ほど夢の中にいる僕に「もう少し寝ていてもいいぞ」と言った。それから小さな小さな声で「昨日は悪かった」と付け足した。その意味を問うと「らしくもなく感傷的になってしまって、君の扱いが雑になってやしなかったかと思ってね」と眉をハの字にしていた。僕はそれほど気にしていなかったのでそう伝えると、博士はようやく安心したように微笑んでくれた。

 そうしてまた何度か陽が昇って沈んだ。時間が過ぎれば過ぎるほどに、博士が起きて動いている時間は少なくなり、移動する距離も段々と減っていった。その頃には僕も一人で生きていくのに困らない程度の術は知っていたから、博士は何も問題はないと笑っていた。僕はそうは思わなかった。

 ある時、僕が寝入る直前になって、博士は虚ろな目で空を見上げて呟いた。

「もう、一人で生きていけるだろ……? ねえ、クロス」

 僕はその声に答えることはせず、代わりに一粒涙をこぼしてふて腐れたように眠ってしまった。

 その時点僕はでとっくに分かってしまっていたのだ――

 僕が、動けなくなった博士を、置いて行かなくちゃいけない日が来ることを。


 うっすらと目を開いた博士の目を慌てて覗きこむ。つやりと輝くその瞳には、もう以前のような力はない。ないけれど、博士はまだ確かに生きている。それが分かって、目に涙が滲んだ。

 博士がゆったりと瞬きをした。

「おどろいた、ね……君も、泣くことができるのか」

「……はい、博士。あなたと、周りの人たちが、僕に教えてくれたんです」

 博士の表情がほんの少し緩んだ。

「あんな薄暗い場所で……ひどいことをされたと言うのに、君ってやつは……ばかだなあ……」

 言葉を紡ぐほど浅くなっていく博士の呼吸を、ひとつだって聴き漏らすことのないように耳を近づける。

「博士、なんて呼ばせながら……教えられることなどないと、分かっていたのに……どうして、今、そんなことを、言ってしまうんだ」

 死にたくないなんて、思ってしまうじゃないか―― 

 博士はそう言いたかったのかもしれないけど、苦しげに眉根を寄せただけで口を閉じてしまった。

 僕に向かって鞄を取ってくるように身振りで示すと、博士はふうっと強く息を吐いた。

「一番大きなポケットに、紙が入っているから……それに書いてある通りに、荷物を、処分してくれ」

 ぽす、と鞄に片手を下ろし、博士は視線だけこちらに向けた。鞄の上にある方とは逆の手で、僕の服の裾をつまんで弱々しく引き寄せてくる。

「くろす、」

 博士の最期の吐息が、絞り出すように吐き出される。

「君には……まだ、言いたいことが」

 ふつん、と途切れた囁き。つい先程まで細く息を吐いていた口元に耳を近づけてみても、その続きが出てくることはない。未だ温度の残る手にすがりついて、僕は悲しみに濡れた声を絞り出した。

「はかせ、それは、僕だって……」

 言いたいことが、たくさんあったのに。

 誰もいなくなってしまったその場所で、僕はただ、身体を丸めて嗚咽を堪えることしかできなかった。



 かわいいXへ


 遺言状、という言葉を君に教えたことがあっただろうか。恐らくはないと思うのだけど、君のことだから自分で調べて知っていてもおかしくはないだろうね。でも、この手紙が私にとってどれほど大切なものなのかは知ってほしいから、君が知らないものと仮定して、ざっくり説明させてもらおう。

『遺言』というのはね、これから死ぬかもしれない人が、自分の身近な人に残す最後の言葉のことなんだよ。遺言状は、その遺言を紙に書きとったものだ。つまりね、X、この手紙は、私から君への遺言状というわけなんだ。

 どうしてこんなものを用意したかというと、要するに君に言いたい事が、これを書いている今でさえごまんとあるというのに、いざそれを話せるようになる時には、きっと私はすっかり弱ってしまって、伝えたい事の十分の一、いや百分の一も伝えられないだろうと思うからだ。会話に対して私がひどくだらしなく面倒くさがりなのは、君のよく知るところだと思う。

 いや、私の怠惰を責めるのは私一人ですれば済む。そんなことよりも今は、君に伝えていなかった話をしよう。ちゃんと決めてあるんだ。まずは、君の名前の由来から。

 そう言えば君は普段からいろいろな質問を私達にしてきたが、自分の名前については何か訊いてくることもなかったね。ただ単に思いつかなかっただけか、それほど興味もなかったのか――訊いてみたい気もするけれど、そうなるとこの手紙についても話さなくてはいけなくなる可能性もあるから止そう。この手紙の存在は、私が死ぬ寸前に、君だけにそっと教えよう。

 たしか君の憶えている最初の記憶は、あの忌々しい君の【家】=私達が働いていた研究所で、あの男と会話した時のことだそうだね。君の名前と生い立ちはとても深い関係にある。君の記憶にないところから説明しよう。

 だが、正直に言ってしまうと、君の生い立ちについて私に説明できることはあまりない。君は私達人間にとってはまったく未知の存在だからだ。いつか君が行きつくかもしれない「自分はいったい何者なのか」という問いに対して有効な助言ができないことを、心の底から申し訳なく思う。

 もう随分昔のことのように思えるけれど、君が現れたのはたった二年ほど前。旅を始める半年ほど前だね。実を言うと、その頃世界は大混乱だったんだよ。原因不明治療法も不明、感染経路も何もつかめないなんて、悪い冗談みたいな病気が世界中で蔓延していたんだ。君の発見と、その病が流行し始めたのが時を同じくしていたから、もしかしたら原因は君なんじゃないか――そう考える人が数多く、とても数多くいたんだよ。かなり安直な発想だとは思うがね、人間は、ひどく焦っていたんだ。

 二か月ほど君に対する実験が行われた。でも結果は全くと言っていいほど出なくて、実験を重ねた君は徐々に疲弊してきていた。でも頭の固い責任者は病気と君との関連を頑固に疑い続けていて、酷いのは君がこのまま死ねば病気が終息するんじゃないかなんて寝言を吐く奴もいたんだ。思い出すだけでも身の毛がよだつよ。

 そんな時に、君とは別に病気の原因が他にあるんじゃないか、と言いだしたやつがいてね。それがこの私――と言えれば君に対して格好もつくんだが、現実はそうじゃない。分かるかい? あいつだ、あの男だよ。私の恋人だ。あいつは私と違って立派なやつだったから、無実の罪を着せられて弱っていく君を庇おうとしたんだ。

 だが、あいつの研究だってよくできたものだとは言い難かった。無理もないことだ、なんせ扱うのは何人もの研究者の意思を打ち砕いてきた人類最大にして最後の難問だったんだ。私もあいつを手伝いこそしたが、君と病気との関連は何も分からなかったよ。結局のところどうなんだい?

 何だか話が逸れてしまった。そう、名前の由来だ。あいつが君と直接対話する前、君はまだ正式に名前を与えられていなかった。公にできない存在、未知の生命体X(エックス)――とまあ割合雑な仮称は付けられていたわけだが。君と病気の間に関連性がないことを調べる前に、君を単なる被検体として取り扱うことは止そうという話になった。なぜなら君は驚異的な早さで人語を解すようになり、自分の意志を持っているように見えたからだ。研究所内で少数派だった自分達を奮い立たせるためでもあった。

 私もあいつも形から入るタイプだったから、それならきちんとした名前を付けることに決めた。そうしたらこれがまた厄介でね、二人とも育った文化圏が全く違うものだから、お互いに納得のいく名前というのがどうしてもない。仕方がないから、君の仮称であるところのXからとってクロス、と呼ぶことになったわけだ。

そうして君と私たちが交流を始めてから少し経った。例の病気が研究所内で大流行して、皮肉にもあいつと私だけが生き残ったその時、私はあの研究所を出ることを提案したんだ。こんなところにいてもできることは何もないってね。そうしたらあいつは、クロスも連れて行こうと言ったんだ。連れて行って、いろんな場所を見せてあげたいと言ったんだ。それから後のことは、君もよく知っている通りだよ。

旅に出る前にね、あいつと約束をしたんだ。どっちが先に死んでも、残った方は君と一緒に旅を続けること。あの病気はどうやら人間特有のものだそうだから、君はそうすぐ死んでしまうことはないだろうが、二人してそう長く生きてはいられない事は分かっていた。だから、二人が生きている間は二人で。片方が死ねば一人で。君が一人で生きていけるようになるまで一緒にいようと決めた。

可哀想なX。君ってやつは、物心ついた時から捕らわれの身で、自由になったかと思えばすぐに一人ぼっちになってしまうんだね。時期が悪かったと言ってしまえばそれまでだが、人間は君という存在を受け入れるには、ほんの少し非力だったのかもしれない。

名前の話はこのくらいかな。では、これから旅を続けるにあたって注意してほしいことをいくつか書きつけておく。肝に銘じておくように。……とは言っても、別に何もかも律儀に守る必要はない。いいかね、いつだって臨機応変に、君がしたいようにやりなさい。そして、できれば君が少しも傷つかないように。それが、それだけが、あいつと私の願いだよ。

まず第一に、もし、君が奇跡的に生き残ったらしい人間を見つけても、決して関わってはいけない。人間は追いつめられればどんな残虐なことだってできる。同じ人間相手でもね。そして人間以外のモノに関しては恐ろしく不寛容だ。君がどんなにさみしくても、知らない人について行ってはいけないよ。

第二に、栄養と睡眠にはくれぐれも気を遣いなさい。君はかなり頑丈なたちだが、弱ったりしないわけではない。どうせ当てのない旅だ。疲れたらすぐに休むこと。小型のろ過装置は失くさないように。旅を始めたばかりは三人して随分と苦労した。その経験はきちんと生かしてほしい。

何事も、常に慎重に。助けを求めることもままならない旅だ。この間までは三人、それからは二人でどうにかしてきたが、これからは君一人だ。不安に思うことなかれ、君は自分で思っているよりもずっとタフだもの。旅を楽しむくらいの余裕を持って歩いていきなさい。

第三。これは注意ではないんだが、覚えておいてほしいことだ。研究所が壊滅する前、君の研究をしている時に、他国の研究所からとあるサンプルが送られてきた。驚きなさい、細部までは分からなかったが、君の細胞と酷似したものが送られてきたのだ。もしかしたら、君と同じような生態の生物がいるかもしれない。君は群れでの生活にも拒絶反応を示さなかったから、自分と似た生き物を探して一緒に暮らしてみるのも悪くないだろう。しかし、早まってはいけないよ。もし君の仲間が――まだ確信を持ってそう呼べる段階ではないんだが――排他的な態度で接してくるならば、君がどういう態度をとるにしても、ひとまず距離を置きなさい。急いては事をし損じる、というからね。話し合いができるうちはまだいいが、暴力があったらすぐに逃げなさい。君は直接的な暴行への耐性が一切ないと見ていい。怪我をさせられそうになったら、荷物だって放り出して逃げる。

色々細かく書きつけてみたが、私が最終的に伝えたいのはただ一つ。ただただ君が旅を、ひいては自分の生活を楽しんでほしい。簡潔ながら、きっととても難しいことだよ。最初からそうなるとは到底思えない。一人でサバイバルなんてのは、退屈で、甲斐もなく、どうしようもなく寂しくて仕方がないものなんじゃないだろうか。……経験したことが無いから、何とも言えないが。

気付いてみれば残りの紙もあと僅かだ。資源不足が恨めしい。ここで切り上げてしまってもいいが、X、君さえよければもう少しだけ、私の遺言につきあってほしい。

君にはね、とても感謝しているんだ。私は君が普段言うような立派な研究者なんかじゃなくて、意地っ張りで見栄っ張りの、陰気で嫌味な引きこもりなんだよ、本来は。私とあいつの喧嘩は大概私の性格が悪いのが原因だった。でも、君は驚くほどに可愛らしく純粋で、高潔で、生きていくには致命的なほど楽天家だったから、私はなんとかして教養に溢れた頼れる『博士』にならなくてはいけなかった。それがよかったのだろうね、嫌いで仕方なかった自分が少しまともになったような気がした。あいつは冗談めかして笑っていたよ、「遅い成長期が来たみたいだ」なんてね。ひっぱたいてやろうかと思ったが、君が見ていたから止した。しかし、全くもって失礼な言い草だと思わないか? まあそれはさておき、旅をするにあたって最大の問題だった私の性格がいくらか改善されたのは、他の誰でもない、君のおかげだよ。心から感謝する。

もっと他に言いたい事があったはずなんだが、もう紙面も尽きる。できれば直接自分の口ですべてを伝えられたらと思うけれど、それはきっと不可能だろう。いくらか改善されたとはいえ、私はだいぶひねくれ者だ。でもどうか、私が君をとても大切に思っていることだけは伝わっていてほしい。

とりあえずここで筆を置く。X、君の旅路が、君にとってより良いものでありますように。そしてとびきりの贅沢を言えば、君の幸せを願う人間が二人いたことが、記憶の片隅に残り続けることを祈っている。




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