1話 廊下の運命


 俺、境月 城斗。高校2年生、好きなものは空、写真部に入っている。

毎日写真のことしか考えてない、ただの落ちこぼれだ。

だかある日のこと...


「ドンッ‼」

 痛ってーな、何だ?どうしてこんな大袈裟にぶつかるかな...

「アワワワ!ごめんなさい!」

 立ち上がって上を向くと短髪の女の子が自分に謝ってた。

 しかし、めっちゃくちゃ慌てて、そんな痛かったか?

「嫌、こっちこそ、ごめ...ん」

 何だか胸がドキドキして言葉が出ない、喉に何かが詰まってる。こっちも謝りたいのに何で声が出ないんだ。

 「あの~...大丈夫です...か?」

 何か話さないと!

「あ、あー大丈夫だけど、そっちは?」

「全然、大丈夫です」

 まただ、声が出ない心拍数がどんどん上がってくる。ヤバイ、何だよこの気持ち...今まででない気持ち、もしかして、



恋?



「じゃ、俺行かねーと...」

 やべぇ、恥ずい...

 こんな気持ち生まれて初めてだ。あの顔、忘れられない、忘れない!

 


 咲視点


「ドンッ‼」

 キャッ!......あ!城斗さんだ‼

「アワワワ!ごめんなさい!」

 同じクラスの人にぶつかるなんてぇ...私ったらほっんとバカ!

 城斗さん、大丈夫かな...

「嫌、こっちこそ、ごめ...ん」

 どうしたんだろう、こっちをずっと見てる。

 もしかして、痛いのかな?

「あの~、大丈夫です...か?」

 城斗さんに何かあったらどうしよう‼

「あ、あー大丈夫だけど、そっちは?」

「全然大丈夫です」

 良かった。城斗さんの顔、初めて見たかも、あと空好きって聞いたことあるし、何か、ドキドキして...この気持ち。



恋?



「じゃ、俺行かねーと...」

 何で、こんな気持ち、初めてなのに...嬉しいのに、私は....

 城斗さんが好き‼

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