兄とミニ四駆
私の兄は3歳年上である。
小さい頃から私の遊び相手は兄であり、自慢の変顔や、ドラクエ好きは兄から学んだのである。
昔の兄はとても明るく、面白い兄であった。
兄は元々喘息持ちだった為、運動はあまり得意ではなかったが、勉強はそこそこだったと思う。
小学生の時、兄の友達から「天才の妹や!」と言われた記憶がある。
そんな兄は当時のブーム、ミニ四駆が大好きであった。
何個も器用に作り、早さを競う為に改造などしていた。
ある日曜日、何がきっかけか忘れたが父が兄に大激怒して兄の大事にしていたミニ四駆を
兄に当たらない様に投げつけた。
兄はその後、部屋の机に伏せて泣いていた。
そっと部屋を覗きに行くと、父が兄の横で肩を抱きしめ、どうやら謝っている様だった。
だったら最初から投げなければいいのに。。
そう思わずにはいられない、なんとも言えない場面であった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます