小学生時代
私の家族は4人家族である。
父、母、兄、私。
父は役所勤めの公務員で、母は専業主婦。
今の時代から見ると、専業主婦でいられる家庭はとても恵まれていたのだろう。
しかしそんな事は何も分からず小学生の時、
共働きの両親をもつ鍵っ子の友達が、首からぶら下げている鍵を超カッコいいと思っていたのは、私だけでは無いはずである。
父の帰宅はいつも夜23時頃。
聞き慣れた車のエンジン音がすると、胸が騒ぐ。
何かと問題を起こす私を叱る母は、帰宅後の父にすぐチクる。
ドキドキしながら父の足音を聞き分けて、「ふぅ〜助かった・・」
と思う日もあれば、
足音が近づき、ドアが開くと眼力の強い父に一喝される事もある。
父の眼力は深い。
薄いブラウンの色付き眼鏡はさらに眼力を深くさせる。
あの眼には逆らえない。
そして低く1本通った声。
私の声が低いのは、遺伝なのか。
そしてこの奥二重も。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます