痛みをやわらげる為のお呪いは色々とあるがその中に

右手さん右手さんごめんなさい、というものがある。

多くの人が耳にしたことがある、痛いの痛いの～と同じように

怪我をしたところをさすりながらこの言葉を唱えるそうだ。

すると、怪我したところの治りが早くなり、後も残らないという。

骨折をした足にこのお呪いをしたら骨は綺麗に治り、

すぐに歩けるようになったらしい。

といっても気のせいかもしれないのだが、信じる人は少なくない。

信じる理由の一つに、このお呪いが成功したら怪我の治りが早くなるだけでなく、

右手の甲に青痣の様なものができるからだ。

どこかにぶつけた訳でもないのにそれはできており、不思議と痛みも感じない。

それはお呪いをした怪我が治った跡にしばらくすれば跡形もなく消えるらしい。

ただ、このお呪いを始めたのは誰なのか、

右手さんがなんなのかはよく知られていない。

唯の噂。

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