越谷奇譚~埼玉県越谷市にある病院の話

はやしばら

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(特定されないために、文を少し変えています。)


 どこの病院か言うことはできません。

 しかし、越谷に棲む人間が知らないことはない市の病院とだけ、言っておきます。



 この建物は実は著者の父親が建設した建物だという話題で、とある知り合いから聞くことのできた話だ。


 そしてちょうど、著者もこの話をしてもらった彼も廃墟に成り代わったこの病棟で生まれたと考えると少し意味深な気持ちになった。


※ここからは、その彼の語った話を反訳した文になる。




 実はこの病院、キリストと関係のある建物だということはほとんどの人が知らない。


 その証拠として航空写真で見ると、この病院は巨大な十字の形をしており、それがキリストとこの病院の繋がりを示している。




 私はこの越谷市民のひとりとして、この病院で生まれた。


 生まれた当初の私は身体が弱く、幼稚園に入る手前に何度も通院を繰り返していたらしい。


 そんなある日、熱が出て家で寝ていたときの話だ。



 帰ってきた母親は酷く呼吸をする私を見て、救急車を呼んだんだとか……。


 なんせ、子供の頃の話だ。


 こんなこと昔の話を覚えていない。

 このことは大人になって母から聞かされた話になる。


 そういうと、少し都合の言い話かもしれない。


 あとで語ることになるが、私の記憶は……おそらくココから始まっていたからだ。




 緊急入院をした私は、原因不明の高熱と少子喘息の合併症状で命に関わる事態とまで言われていた。


 医者からはもし生き残れたとしても、高熱による機能障害は間逃れないだろうとまでいわれるほどだった。


 母親は唖然として、とにかく家へと公衆電話で連絡をいれた。 

 そして、この日は私の側に一日中いてくれたらしい。



 そして、なぜかその日のことを私は覚えている。

 ベットのある部屋、ひとりの少女と会話をしていたのだった。


 他に誰もいない部屋、少女は「こっちを見て?」と言った。


 その人は姉と似ているが姉とは違う存在。



 姉よりかは年上で肉質な身体ではなく、未知な存在。

 幼稚園は卒業して小学生ぐらい、または幼稚園年長さんぐらいだろうか?



 髪の毛は、ロングで綺麗に纏まった黒。


 彼女は知らない人間だったが、

「お母さんはやさしい? 生きていることは楽しい?」


 ということを聞いてきた。



 お母さんに対してはいつも側にいてくれるし大好きだと答えたが、生きていることに対してなんて答えたら良いかわからなかった。



 このあとどちらともなく、かくれんぼをしようと誘ったのを覚えている。


 今思えば、なぜ夢の中で身体が動かせたことが不思議だった。


 四角の部屋を出ると、奥が見えないほど長い廊下が続く。



 少女が数えている間、何室か奥にある知らない病室へと勝手に入って隠れさせてもらった。


 子供の私には無礼という言葉は存在しなかった。



 隠れた部屋にはカーテンが全開で年老いたおじいさんが一人だけ。


 顔も合わさない、それがボケた人間という概念がなかっただけに、どうして動けないのか、何を目視しているのかとても不思議だった。



 夢の中だから、そんなもんかもしれない。


 夢と現実の堺なんて理解はしていないが、なんとなく黙ったおじいさんが固持し続けるのを、部屋に置いてある見舞い客用椅子に座って彼を眺めていた……かもしれない。



 時期に、少女にこの部屋が見つかってしまった。


 苦笑いに近い綻びと少女は私の手を引き、

「いこう」

 と言った……かもしれません。


 そして、長い廊下の先だった。

 奥には行き止まりと階段、少女は私との手を放して足早に階段を降りて、窓辺に溢れる夕日を見上げた。


 私はというと、階段の途中から斜光を浴びる少女をなんとなく見ていた。


 気がつくと、彼女の身体は褐色煉瓦模様の窓壁から手を離し、コチラへと向きなおす。


 少女は何を問いかけていたのかは、正直分からない。


 

 でもおそらく、疑問形の言葉が投げられる度に私はそれを返した。


 何故か気持ちはすんなりとしていた。


 何個か答えたの後に少女は、

「ここにいちゃいけない」

 と言われたのは今でも覚えている。



 それにたいして、私は幸せだ。

 自分は恵まれていると子供ながらに考えるほどだ。


 文体が質滅裂だが、そう思っていたのだ。


 そうとしか考えられない。




 この階段での少女との出会いが、実は私の一番古い記憶にあたる。


 少女としたかくれんぼや言葉のないおじいさんとの時間が、私の記憶の不確かな記憶の末端である。


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