牛の谷のフンモオ!

《伝説の幽霊作家倶楽部会員》とみふぅ

第1話我らがゆくは理想のフンモオ!

ウーミは激怒した。かの邪智暴虐の美食家を絶対に後悔させてやると決意した。


俺、山岡兎味うみは切り立った崖を登っていた。落ちれば間違いなく即死だろう。それでも俺はひたすら登る。がむしゃらに登る。果てまで登る。


そこまでして俺がいったい何をしようとしているのか……気になるだろう?いや、気になっているはずだ。そうでなくてはおかしい。間違いなくそうであるはずだ。お願いします、そうであって。


俺はとある情報を聞きつけ、この日本アルプスのどこかにあるという秘境を探していた。






その秘境こそ、牛達が住まう楽園『フンモオ』。


幻のミルクが手に入ると噂される場所である。


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