教室

いつだって、

笑っている側が多数派

そういう風に溢れて、

教室の逆級化ぎゃくきゅうか

繊細なとこばかり

目を覆って隠して


傷だって、

笑い話や嘲笑の類

”自分の”じゃなくて、

”誰かからの”悪意

表皮が擦り減って

ボロボロの親指を隠す


みずだって、

厄介者扱いのおもり

耐えて、耐えて、絶えて、

『泣きたい』っていう心を殺し

昨日の夜もたった一人

自室の隅で泣いたっけな


いつだって、

泣いている側が少数派

奥の底からみずが流れ出て、

表層の風化

足元の水たまりには

誰も目をくれず

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