第13話 とある会場の感染者

 再び時間はさかのぼり村神がステータスを開示していた時。


 ふふふっ、みなさん、こんにちは・こんばんは、私です。ヴァニタスです。と言っても私の本当の名前はヴァニタスではないんですけどね。


 やはり龍忌さんのステータスに皆様驚かれてますね。…おや?龍忌さんまで驚いているなんて、なぜでしょうか。


 あぁ、私が優秀過ぎて驚いているのですね。そうに違いないですね。


 ……違うぞ、なんだこのステータスは。


 え?なにかご不満でも?独特で不吉なんて龍忌さんらしいですよ?


 …はぁ、やっぱ自分でも確認するのは大事だな。てか、称号も目立ちすぎだろなんだよ混ざり物って感染者ならまだオリジナルスキルの影響かな?みたいに納得できるのに、


 失礼ですね、混ざり物は私と共に居るのですから当然でしょう。カケラとはとはいえ魂なんですから。一つの体に二つの魂とか普通あり得ませんよ?


 ヴァニタスなら偽装できただろうに。


 その称号は私という存在が貴方とともあるという証明です。偽装でも隠したくはないですね!


 …えぇ、ヴァニタスこっち来てから随分積極的だよな。


 そりゃあ勿論ですよ。地球では貴方の二重人格として生きてましたが私は元々こちらの世界の者ですよ?ここには私の本体がありますし、完全体になれば直接面と向かって話せるのですから楽しみなのですよ。なので早くカケラを見つけないといけませ…ん!?


 …どうした?ヴァニタス?


 いえ、本当に急いだ方がいいかもしれません。あのヒダカとか言う人のステータスに抗体がありましたが、抗体は感染のスキルを防ぐかもしれないものです。私と龍忌さんのスキルに干渉できる称号なんて、アレにしか作れないはずなので、感づかれたのかもしれません。


 ふーん、そうなんだ。


 …なんでそんなに軽いんですか。


 え、抗体って言っても未知のものまで防げるわけじゃないだろ?地球にだって形を変える感染症だってあるんだから。


 それはそうですけど…。


 大丈夫だろ、それにまだ未完成なんだからとにかく急げば良いんだろ?カケラ探し。


 …そうですね、幸い私たちを見つけては居ないようですしこの好きにさっさと見つけましょうか。


 それじゃ、ダンジョンではぐれて独りでカケラ探しってプランかな?


 独りではないでしょう?私も居るんですから。


 そうだね。それじゃあ行こうかダンジョンに。


 えぇ、龍忌さんのステータスは元に戻しておきますね?私と混ざっているので長時間隠すのは大変ですから、


 あぁ、いいよ。それじゃあ、よろしくね。


 えぇ、よろしくお願いします。


 




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


ムラカミ リュウキ 男


半人・半神 族

Level・1


HP ・ error

MP・ error


物攻・error

物防・error

魔攻・error

魔防・error

速度・error


スキル 

 時空魔法


オリジナルスキル

 感染


オリジン

 欲望 1/8 


称号

 感染者 混ざり物(原初:虚飾) 半神  這い寄る混沌 異世界人 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る