第11話 金剛力士と感染者
続いて遠藤達のステータス開示だ。
まず遠藤が魔道具の前に手をかざす。
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エンドウ ナオキ 男
種族・人族
Level・1
HP ・ 2000
MP・ 100
物攻・1200
物防・1200
魔攻・100
魔防・100
速度・500
スキル
鑑定Lv3 限界突破 自己再生
オリジナルスキル
金剛力士
称号
勇者 異世界人
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先程の神代や神崎よりも見劣りするステータスではあるが、オリジナルスキルの金剛力士、これはやばいエンドウのステータスは性格からも脳筋のごり押しが予想できる。ここまでならまだ良い。だが金剛力士の効果でステータスを100倍にする。時間制限は5分だがそれでも神代を圧倒するステータスになることは確かだ。
「これは、なんという力の強さ…しかもオリジナルスキルで完全に神代様を超えている。魔力に関しては少々心許ないですが力の強さなら誰にも負けないほどに強くなるでしょうな。」
遠藤のオリジナルスキルの説明を終えたあと、騎士や王様がその力強さに感心していた。
王様が言うにはこの世界の平均ステータスはほとんどが100程度でそこからどう鍛えるかでステータスの伸びも変わってくるそうだ。遠藤や、神代、神崎さんはほとんどが平均を大きく上回る値になっていた。それだけでも強力なのにオリジナルスキルというチートだ。これだけ見せられたら魔王を倒せるかもしれないと騎士団の士気も上がるだろう。現に今も騒いではいないが、小言で周りと話しているようだった。
遠藤本人はこのステータスに満足していないらしく他の値でも神代に勝とうとしていた。
次に村神の番がきた。村神はやる気のなさそうな重い足取りで魔道具の前へ行き、手をかざした。
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ムラカミ リュウキ 男
種族・人族
Level・1
HP ・ 666
MP・ 666
物攻・66
物防・66
魔攻・66
魔防・66
速度・66
スキル
オリジナルスキル
感染
称号
感染者 混ざり物 異世界人
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なんだ、あのステータス俺より低いのか?しかも6ばっかりだし、スキル無し、称号にも勇者が無いそのかわりにあるのが感染者と混ざり物、本当になんなんだ?
周りの騎士や魔術師も困惑しているのが分かるステータスはHPやMPは以外平均より低く、スキル無しに、勇者ではない、さらに見るからに怪しい混ざり物という称号、騎士や魔術師からは役立たずと判断した者が冷ややかな視線を送っていた。
と言うか本人も驚いていた。が、すぐにいつも通りのやる気の無い顔つきに戻っていた。
(おい、鑑定持ちと看破持ちはいるか、流石に怪しいぞ、すぐに調べさせろ。…なに?アレで正常だと?…仕方ないしばらく様子見をしよう、仮にも異世界から無理に呼んでしまったのだ、それに異世界人の成長は早いと聞くまだ強くなれる可能性もあるだろう。)
という王様の小言が聞こえる確かにステータスは怪しい。…がアレで正常だそうだ。あいつはこれから生き残れるんだろうか。
「ムラカミ様、お気になさらずに異世界人の成長は平均より高いと言われていますのでまだまだこれからですよ。」
「はぁ、そうですね、頑張ります。」
王様のフォローにあっさりと返した。これに騎士や魔術師の数名が村神に対して腹が立ったようでイライラした顔で拳を握っていた。
そしてそのあとの二人。この二人にはオリジナルスキルが無かったが値はそれぞれが800と平均を上回っていた。
最後に俺の番が回ってきたので魔道具に手をかざす。
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