クリミナル・ハンター ニンジャギャルズ

橘 竜の介

第1話 クリミナル・ハンター

 西暦二○四四年、七月。


 東京・表参道のメインストリートは、平日にもかかわらず昼時とあって多くの人で溢れかえっていた。


 ランチを食べに来たサラリーマンやOLたち、買い物にいそしむ主婦やデートを楽しむ若者たちが、それぞれ思い思いの場所に向かって歩いている。


 その行き交う人々の肌を、真夏の太陽のギラギラした強い日差しが否応なしに突き刺す。皆一様に、露玉のような汗を額に噴き出していた。


 暑い! ――雲ひとつ無い晴天のおかげで、道路に設置してある電光掲示板は、『40.5℃』の文字を点灯させている。連日の酷暑である。


 地球の温暖化によって、百年前よりも世界の平均気温が七℃以上も上昇していると報告されているが、ここ東京も例外ではない。年々夏の暑さが厳しくなり、今では、東京でも真夏の気温が摂氏四〇℃を越すことも珍しくなくなっている。


 そんなうだるような暑さと人込みの煩わしさを避けるかのように、一人の女性が大通りの中程にある歩道橋の下で、ガードレールに腰掛けながら涼んでいた。


 白のTシャツにブルー・ジーンズにスニーカー姿で、黒髪のポニーテールを肩の辺りまで垂らしている。クリクリっとした猫のような目を持つ女性で、なかなか整った顔立ちをしているが化粧っけがないためか少し幼く見えた。


「はぁぁぁぁっ……」


 ポニーテールの女性は、自分の脇に生えているツツジの葉をブチブチと毟り取りながら、大きなため息を一つついた。


 彼女の名前は、翁 毬藻(十九歳)。あだ名はマーモ、新米のクリミナルハンターである。


 クリミナルハンターとは、今から十二年前、西暦二○三二年に施行された犯罪捕獲賞金制度、通称[CRIMINAL HUNT]のライセンス保持者のことである。


 西暦二○三○年以降、日本は、凶悪かつ残虐な犯罪が急激に増加したことと、警察官の人員不足・モラルの低下により国内の治安が著しく悪化し、世界でも類を見ないほどの犯罪大国と変化していった。そのため治安に頭を悩ませていた政府は、苦肉の策として犯罪者捕獲賞金制度を発案することになった。


 犯罪者捕獲賞金制度は、指名手配犯の凶悪性や犯罪の種類によって賞金を掛け、その情報を一般公開し、民間参入による犯罪者の捕獲を行うことで検挙率の向上と共に治安を回復させるという目的があった。


 犯罪者捕獲賞金制度を利用するためには、難しい国家試験をパスしてクリミナル・ハンターのライセンスを取得しなければならないが、ライセンス保持者には、高額な賞金を得ると共に、銃器の所持と凶悪犯罪者の生殺与奪のという、一般市民には到底得られない特権が与えられている。


 そんなクリミナルハンターとして働いている毬藻は、所属しているクリミナル・ハンター専門会社ハンターズの指示で、麻薬取引場所に賞金首が現れるという情報のもとに、とある雑居ビルを昨晩から張り込んでいた。


 深夜から見張り始めてからかれこれ半日以上が経過しているが、未だ賞金首が現れる様子はなかった。そのために毬藻のイライラが頂点に達していた。


「あー、もー! いくら待っても賞金首なんかやってこないじゃない! 本当にこの情報あってんのぉ? ガセネタを掴まされてるんじゃないの、まったく! それにしても先輩も先輩だよ! 『夜の張り込みはお肌に悪いから、代わりにあんたがやりな』ですってぇ! いつも嫌な仕事は全部わたしに押し付けるんだからぁ! ――朝になったら交代するっていってたのに、お昼なっても誰も来ないじゃないのよぉ! いつまでこんな所にいなきゃいけないの! お腹すいたー! 眠りたーい! 早く家に帰りたーい! これも、すべて先輩のせいだぁぁぁっ! あの色黒爆乳プッツン女のばっっきゃろー!」


 日頃、相当職場でストレスが溜まっていると見えて、ブツブツと小声で言っていた独り言は次第に大きくなっていた。そばを通る歩行者も、その大きな独り言に驚いて振り返っている。


 だが周りの奇異の目もお構いなしに、毬藻が声を大にして愚痴っていると、突然!


 ぶわぁしぃぃぃぃっ! 


 と、熊をもなぎ倒すかと思うほどの激しい張り手の一撃が、小気味よい派手な音と脳髄を唸らせる激痛を伴い、いきなり毬藻の後頭部を襲ってきた。


 毬藻は、歩道に二、三回転げてぶっ倒れた。倒れた拍子に顔面を強打したのか、毬藻の鼻からは、ぷぷーっと鯨の潮吹きのような鼻血が出ていた。


 鼻血を出して倒れている毬藻のすぐ横で、冷ややかな目で睨みつけながら仁王立ちする長身の女性がいた。


「マァァァモォォォ! 人が心配して見に来てみりゃあ、随分と言いたい放題じゃねえか! 『色黒爆乳プッツン女』って誰のことを言ってんだい? ――ま・さ・か、俺のことをいってんじゃないんだろうねぇぇぇっ!」


 毬藻を張り倒した女性は、指をバキバキならしながら乱暴口調で怒鳴りつけた。


 仁王立ちした女性は、ウェーブのかかった長いプラチナ・ブロンドの髪と褐色の肌、ほとんど下着が透けるような黒のキャミソールと黒皮の短いパンツにオープン・トゥのサンダル姿。“超”が三つぐらいつくほどの美人であった。


 スラリと伸びた生足とスリーサイズB九○/W五八/H九○の均整のとれたダイナマイトボディは、エロエロフェロモンをどっばどばと放出して周囲の男どもを魅了していた。


 怒鳴りつけられた毬藻の方はというと、驚きのあまり声が出せず、酸素の足りない金魚みたいに口をパクパクさせていた。


 余程、普段から恐ろしい目に合わされているのだろう、ヘビに睨まれたカエル状態で、大量に出ている鼻血を拭くのも忘れてその場で固まっている。


「あんた、いい度胸してんじゃないの! 上司に対する暴言が万死に値することを、今もう一度思い出させてやるから覚悟しな!」


「あわわわわっ!」


 プラチナ・ブロンドの美女は、逃げようとする毬藻の腕を素早く掴むと、軽々と毬藻を肩に担ぎ上げ、プロレスラー顔負けのカナディアン・バックブリーカーを極めた。


「あぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃー!」


 メキッメキッメキッっと音を立てて担ぎ上げられた毬藻は、口から大量の泡を吹きながら言葉にならない悲鳴を上げた。


 人目をはばかることなく、カナディアン・バックブリーカーを極めることができる女性こそ、毬藻の先輩であり上司のキリー・大神(二十三歳)であった。


 彼女は、[C・H]専門会社ハンターズを支える三本柱の一角を担っている人物で、この業界でもかなり名が通っている。(いろんな意味ではあるが……)


「ヒィィィィッ!!!」


 キリーが、毬藻を担ぎ上げたままの状態でぐるぐると回転すると、毬藻の悲鳴が尾を引いて街中にこだました。


 そんな羞恥心を全く感じさせないキリーの行動と、口から泡を吹き出しながら絶叫する毬藻を見て、行き交う通行人が大道芸か何かと勘違いをして集まり始めてきた。


「キリー、もうそれくらいで許してあげたら? それ以上やったら、いくら頑丈なマーモでもさすがに死んでしまうわよ」


 見ている方が恥ずかしくなってきたのか、堪りかねて一人の女性が、永遠に続くかと思われたキリーと毬藻のどつき漫才(?)に終止符を打った。


 いつも助け舟を出してくれるこの救いの女神は、[C・H]専門会社ハンターズのチームリーダー、鬼柳サスケ(二十三歳)である。妖艶なキリーとは対照的に、色白で清楚なお嬢様という感じだが、その年齢にそぐわない威厳と気品を持ち合わせていた。


 キリーに負けず劣らず、身長一八○センチ近くあるスラッとした背の高い美女で、腰まである黒いストレートヘアーに、裾にレースの入ったライト・グレーのワンピース姿が、彼女の気品を一層引きたてていた。しかし、その可憐な容姿とは裏腹に、彼女は剣の達人でクリミナルハンターとしての実力も業界トップクラスである。


 車道から登場したサスケの姿を見た通行人は、『モデルだ!』とか『芸能人だ!』と騒ぎ出した。中には、どこから湧いて出たのか、バシャバシャと写真を取りまくるカメラおたくや、ノートを手に持ってサインをしてもらおうとするミーハーな輩も集まってきた。 


 砂糖に群がる蟻のように人の波が押し寄せてきたが、それでもサスケは、まったく動じる様子もなく平然としていた。


 結局、野次馬の集団は、サスケの堂々とした態度と気品に満ちた姿から発する高貴なオーラに圧倒され、近づきたくても近づくことができずに、遠巻きにしてサスケの麗しい姿を眼に焼き付けておくことで我慢したようだった。


 ちょっとした騒ぎの中、このクソ暑い時期に不釣合いな黒のトレンチコートを羽織った集団が、毬藻の見張っていた斜向かいの雑居ビルの地下にゾロゾロと入って行くのをサスケは見逃さなかった。


「キリー! マーモ! 来ましたわ!」


 サスケの鋭い声を聞いたキリーは、抱え上げていた毬藻をつつじの植え込みに放り込んで、サスケの視線の先に目を向けた。


 毬藻はというと、背中をさすりながらとぼけたことを尋ねた。


「あっ痛ったたたたぁ……サスケさん、何が来たんですかぁ?」


 ぶあしぃぃぃ!


 本日、二度目のキリーのどつきが、毬藻の頭に炸裂した。


「こーんの、お馬鹿! あんた、何のためにこんなところを長時間見張っていたのさ! 賞金首に決まってんだろ!」


 呑気な毬藻にキリーが厳しく突っ込むと、毬藻は、しゅんとなって縮こまってしまった。


 二人のやり取りを横目に、サスケは腕にはめたブレスレット型の携帯端末を使って、トレンチコートの集団の情報を確認し始めた。


 サスケの手のひらサイズの小型携帯端末は、警視庁の中央コンピューターとリンクしており、賞金首に関する情報を詳細に得ることができる。


「ええっと……彼らは最近この辺りを仕切っているギャングで、メンバー総数四十九名、その風貌からトレンチコート・ギャングと呼ばれているらしいわ。あら? かなり荒っぽいことばかりやっているようね。窃盗・密輸・麻薬の売買・銀行強盗・誘拐・殺人未遂、構成員すべてランクC以上の犯罪者ばかりだわ!」


 端末機の立体映像を操作しながら話すサスケの声が、なぜが嬉しくて弾んでいた。


 ブラックリストに載る人物は、その犯罪の種類や凶悪性によってA~Gにランク分けされており、ランクが上になればなるほど賞金も高く跳ね上がってくる。今回のように、そこそこ高額な賞金首がぞろぞろと集まっている『おいしい』仕事は、滅多にないチャンスだ。サスケが、知らず知らずのうちに声が弾んでしまうのも無理はなかった。


「さっきビルに入っていったのは四十一人、その中のギャングのリーダーはBBBランク幹部の5人がランクB、あとはランクCのようね」


 サスケは短い間に賞金首の人数を確認して、端末機でターゲットの顔を一人一人素早くチェックした。


「いいねぇ、今日みたいなおいしい仕事は。奴らを一網打尽にすれば、ギャング団の壊滅と高額賞金、それと会社から特別休暇なんか貰ったりなんかして、一石二鳥どころか一石三鳥ぐらいにはなるんじゃねーのか? ――サスケ、早速やるか?」


「うーん、そうねぇ……」


 やる気まんまんのキリーの言葉に、サスケは返事を濁し、しばし考える。


「キリー、もう少し待ちましょう。今回の情報だと、ギャングたちは麻薬取引だったんじゃなかったかしら? そうだとしたら取引相手が必ず来るはずよ。もし相手がブラックリストに載っている人物でしたら、一緒に捕まえたほうが得策だと思うわ」


 サスケの言葉に、キリーと毬藻は納得して頷いた。


「そうだな。じゃあ、もう少し待つとするか。――マーモ、そういうことだから、取引相手が来るまでちゃんと見張ってな! 俺たちは、その辺の喫茶店で一服してっからよ」


 キリーの無情な言葉に、毬藻の顔が引きつった。


「ちょ、ちょ、ちょっとキリー先輩、それはないですよぉ! これ以上の張り込みは無理ですってぇ! わたし昨日から一睡もしてないし、何も食べてないし、トイレにも行ってないんですよぉぉぉ! ――わたしの胃袋も膀胱も、もう限界ですってば! キリー先輩が張り込んでくださいよぉ!」


 涙目で必死に訴える毬藻。しかし、キリーは冷たい一言を毬藻に浴びせかけた。


「何バカなこといってんの! 俺たちみたいな超美人に、こんな炎天下で張り込みさせるなんてあんたホントに正気? 日焼けして、お肌が荒れたらどーしてくれるんだよ! あんたが許しても、美の神と世界中の男たちは、そんなこと絶対に許さねぇぞ! ――それに、ただでさえこの美貌で人が注目するっつーのに、どうやって人知れず張り込みができるっていうんだい? こういう時は、俺たちよりも遥かに美貌の劣る、誰にも見向きもされない一般人そのもののあんたが、ここで見張るのがスジってもんでしょうが!」


 キリーの身も蓋もない言葉と訳のわからない論法で、毬藻の張り込み役が強行に決定されることになった。


「そんなぁ!」


 慌てふためいた毬藻は、見張り役を回避するために恥も外聞もなく路上でキリーの足にしがみつき、女同士の痴話喧嘩のように『わたしを見捨てないでぇぇぇ!』などど、端で聞いていても赤面しそうなことを大声で叫んだ。


「サスケさんも、何とかいってくださいよぉぉぉ!」


 毬藻は、うるうると目をにじませながらサスケに助けを求めると、サスケは、ニコッと笑顔で答えた。


「それじゃ、マーモ。張り込みは大変かもしれませんけど、お願いしますね」


 毬藻は、あっさりと見捨てられた。サスケの女神のような笑顔も、この時は、小悪魔の笑みに毬藻には見えた。


(ひ、酷い……サスケさんまで……)


「こうなったら、二人とも、ずぇったいに逃がしませんからねー!」


 サスケもキリーも、その場に毬藻を置き去りにしようとしたが、そうはさせまいと毬藻は、がっしりとキリーの足にしがみつく。キリーは、足を振り回してそれを振りほどこうとするが、毬藻も必死になって抵抗する。


 キリーと毬藻の見苦しい小競合いのさなか、先ほどトレンチコート・ギャングが入っていった雑居ビルの前に、ガラス全面にスモーク・フィルムを張った怪しげな黒い高級車が横づけされた。圧縮空気で走る完全無公害のメルセデス・ベンツの最新モデルである。


 ベンツの運転席と助手席から降りてきたのは、サングラスをかけた男二人だった。上下黒のTシャツとパンツ姿のマッチョな白人と黒人男である。


 助手席から降りてきた黒人の男が、すぐに後部座席に回りドアを恭しく開けた。


 後部座席のドアが開くと、ビア樽のような巨体をした年齢不詳の人物が、車のサスペンションをギシギシいわせて降りて来た。男のことを年齢不詳の人物と表現したのは、その容姿のせいである。


 男の格好は、ピンク色のボブカットの髪型、御贈答用のハムを思わせるようなピチピチのピンクのボディコン・ルックに、でかいピンクのパンプスを履いた全身ピンクづくめの姿。顔は、子供が見ただけで卒倒しそうなハリウッド映画の特殊メイク張りのどキツイ厚化粧である。世間でいう“おかま”と呼ばれる種族だ。


 異様なピンクのオーラを放つ男を見たキリーは、露骨に嫌な顔をして吐き捨てるように言った。


「おい、おい、おい………まさか、あの“おかまデブ”が、ギャングたちの取引相手じゃねぇだろうな」


 サスケは、急いでキリーが“おかまデブ”と呼んだ人物を端末機で調べた。


「――あのふくよかな方は、ブラックリストに載っていないようだけど、この状況からして、多分、あの人物が取引相手と見て間違いないと思うわ。情報はないけど、あの雰囲気を見れば堅気の人ってことはないでしょうね。麻薬の取引現場を押さえて、ギャングの一味と一緒に捕まえましょう。現行犯なら、罪状もついて賞金も出ますしね」


 サスケがそう言っている間に、“おかまデブ”はジュラルミンのケースを小脇に抱えて、お供のボディーガード二人に守られながらビルの中に消えていった。


「あの“おかまデブ”を見たら、一気にやる気がなくなっちまったなぁ……。しょうがねぇ仕事と割り切ってやるか……って、おい! いつまでしがみついてるんだよ、おまえは!」


 無我夢中でキリーの足にしがみついている毬藻に、キリーは蹴りをぶち込んで引き剥がした。その間、サスケは仕事の準備に取りかかるため、道路に駐車してあった車に荷物を取りに行った。


 大昔のレーシングカーのようなフォルムで、カタツムリのように剥き出しになった2つの丸目のライト、笑った口のようなフロント・ノーズ、地を這うような低い車高のオープン・カーは、キリーの愛車である。


 水素やメタンガスをエネルギーとして使う燃料電池自動車や、完全無公害の圧縮空気車・太陽電池車が主流の今では、珍しいガソリン車である。


 十年前に、中近東において石油の産出量が激減したため、第三次オイルショックとなり世界恐慌に陥りかけた。現在では、原油価格が以前の十倍以上となっているため、ガソリン車は、一部の金持ちにしか乗らない超高級品になっている。


 サスケは、二つしかない座席の助手席から、ごそごそと長い棒状の包みとショルダーバッグを取り出した。


 包みの中身は、四尺(約一二○センチ)もの大太刀、サスケの愛刀〈十六夜〉である。ショルダーバッグからは、軍御用達のフルオート拳銃1丁と弾倉八個、それと手の甲に鋲がついた指先の出る革の手袋を取り出した。


 サスケは、拳銃と弾倉は毬藻に、革の手袋はキリーに手渡した。


 毬藻は、拳銃から弾倉を抜き取り、弾がちゃんと入っているか確認した後、弾倉を左後ろのポケットに入れ、拳銃をジーパンの腰に差し込んだ。


 遠巻きに見ていた通行人たちは、武装し始めたサスケたちの異様な雰囲気を察知し、蜘蛛の子を散らすように逃げていった。


 さすが東京人! 危険な気配にはとても敏感である。犯罪が多発する東京で生活する人たちは、自分の身は自分で守らなければいけないことを良く知っているため、力のない一般人は、危険を感じたらその場からすぐに逃げるという習慣がついている。


「キリー、マーモ。それでは行きましょうか」


 サスケは、周囲に人がいなくなるのを確認してから二人を促す。キリーと毬藻は無言で頷いて従った。

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