メッセージの謎



'何気ない一日中。'

”つまらない一日。”


'毎日毎日同じ日々'

”同じことを繰り返すだけの毎日。”


'へんなことでからんでくるのも'

”あいつを励まし、学校に馴染ませることも”


'いつも弁当の卵焼きにたかってくるのも。'

”いつも甘いものをくれて、

受け取る度嬉しそうな顔をするのを

見るのも。”


'”もう体験することはないんだ。

はずかしいけど、

あいつがいないだけで、

こんなに胸が苦しいだなんて…

あの時の俺には想像できなかったんだ。

でも、なんてないって

気づいたんだ。気付かされたんだ。

あの不思議なことが起こった時に。'”










つまんない…

毎日、おんなじような授業うけて、

友人たちは同じような話をし盛り上がり

同じような弁当を食べ、

同じように帰路につく。


こんな同じような毎日飽きたし、

つまんない。


そんな毎日の中、

高校2年の夏休みの初日、

特異なことが起こる。

ある一つの迷惑メッセージであろうものが

消せないのだ。


「はぁ?なんだこれ?

消去のマークが出てこない…。

絶対、ウィルス入ってるよ…、

はぁ、でも消せないし開くしかないか…。」


開いてみると



あなたは今後悔していることがありますか?


はい いいえ



という簡素なメッセージだった。


大きな後悔があるので、はいを押す。


すると、

今度は、



今、会いたい人はいますか?



はい いいえ



…いるから、また、はいを押す。



すると…



あなたの後悔を消す旅に出ましょう。


とメッセージが来たと思ったら、

まばゆい光とともに体が浮いた感覚がした。


そこから何が起きたかはわからない。


なぜ?って、記憶がないんだ。

そこだけ、すっぽり。





目が覚めた時には真っ白な空間に

もう1人男の子が寝ていた…







(いや、誰だよ!)



そんなことを思いながらそいつの隣に

大きなため息をつきながら横になった。



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