第6話冬至の夜、湘霊を懐かしむ
冬至夜懐湘霊
艶質無由見 寒衾不可親
何堪最長夜 俱作獨眠人
その艶やかにして麗しい姿は もはや見ることはできない
冷え冷えとした しとねに 肌を寄せることなど できやしない
なんと わびしく さびしいことだろうか
一年でも一番長いこの夜に
お互いに 独り寝をすることになろうとは
○貞元二十年(804)の作
湘霊は中国古代王朝の五帝の一人である舜の后。
その舜が旅先で命を落としたのを嘆き、湘水に身を投げ、その後は女神となったと言われている。
そして白楽天が親しんだ妓女も、同じ名前だったらしい。
冬至の夜に、逢うことが出来なかった独り寝の辛さを、古王の后の故事を引用し、詠み上げてある。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます