第28話 コンクールの曲はモーツァルト

 何で、コンクールの曲にモーツァルトを選ぶのか。


 はい、モーツァルトが一番、同時に鳴らす音の数が少ないからです。

 私は、沢山音があると混乱しますので、なるべく少ない音で丁寧に綺麗に歌いたいのですよ。


 ラ・カンパネッラなんて、音が沢山あちこちに散らばっていて、もう何やってるんだかわからなくなりそうでした。メロディーだけなら、単純な曲ですけどね。

 もうしばらくは、指練習と腕の筋肉を付けるため練習を続けようと思います。


 今、ブラームスの4つのピアノ小品 作品119を譜読みしていますが、よくわかりません。音が多いのです。メロディーも複雑な感じでなかなか頭に入りません。

 

 でも、わからないからこそ弾かなければなりません。

1月に4つの小品の一曲目「間奏曲」を先生にレッスンしていただきました。

 ロマンチックに弾けているとのことでした。

 困ったことに私には、何がどうロマンチックなのか、よくわかりません。


 何故わからないのかというと、ただの経験不足です。

子どもの頃に演奏家の演奏を聴いたことがほぼありません。家にステレオが置かれたのが小学6年の時、ピアノもバイオリンもクラリネットも持っていましたがクラッシックのレコードは、一枚もありませんでした。


 3年前やっと、自分専用のタブレットを手に入れてからでしょうか、他人の演奏が面白いと思えるほどに手軽にYouTubeなどから繰り返して聴けるようになったのは。


 最近、いろんな人のピアノ演奏を聴いて思うのは、自分にはピアノは無理だな、です。

 音楽的に良い環境で育った人のする楽器だなと再確認しました。


 でもね、私にも弾けるモーツァルトの曲があるのです。

 「デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲」

 唯一、自信のある曲です。


 モーツァルトをコンクールで弾くのは、嫌という人は結構います。音が少ない分、粗が目立ちそうだからです。


 私の場合、音が少ない分、混乱が避けられそうなのでモーツァルトを選んでます。


 予選は、6月です。


                続く



 


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