白き戦慄のエクリプティカ
武論斗
プロローグ
──世界は、
最終兵器と呼ぶに
滅亡の序曲を
そう、人類は、持続可能性よりもディストピアと云う退廃的な美学を選択、決断したのだった。
不死鳥のように、毒草のように、
狂った道徳が
新世紀は実に、
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
――ロッキングチェアに腰掛けた老人の瞳は、枯れてはいない。
――暖炉の薪は、十分にある。紅茶も。
――古びた分厚い、紙で
――
伝説の少女は、
名は、
金とも銀とも白ともつかぬ、極めて色素の薄い、光輝くプラチナブロンド。
その見掛けは、年の頃、13~5歳。
ルネッサンス初期の宗教壁画に見て取れる天使を想わせる、
今の時代には珍しく、皮膚疾患も
他の疾患は見当たらないものの、一つだけ明確、且つ、顕著なのが──アルビノ。
先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患、
瞳の色は、見る角度によって、ころころと変わる。
祖国で、
――少し長くなるかも知れないから、婆さんの焼いたブリンでも食べながら聴きなさい。
――では、
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