第4話 手足愛好者。

やぁ。私はドーマ。

ん?そうだな。

義手や義足を造っている。


え?需要はあるのかって?

まぁここではそれなりに活躍するのさ。


それより君の手足は綺麗な造形をしているね。

参考までに型を取らせてもらえないかな。


駄目?そうか、残念だ。


じゃあ写真だけでも。

お、それならいい?やった。

言ってみるもんだな。


じゃあこちらの部屋に。


その椅子に座って。

腕はここに置いて。

そう。


あ、これかい?これは今まで型を取らせて貰った手足さ。

本物かと?

ははは。そうならいいんだが。

冗談さ。


型を取ったらシリコンで整形するのさ。

ほら、触ってみるかい。

どうだ。程よい弾力だろう。

これは私が独自で考えた配合で出来たシリコンでね。

人体に少しでも近付くのが目標だから。


あとは持ち主の皮膚の色に似せて着色する。

勿論義手や義足造りの練習だが。


ふふふ。

ああ。それはね。

毎晩添い寝して貰ってるから、かな。


ああ。いい写真が撮れたよ。

これならきっと造形も……。


もう行って良いぞ。

さぁ、作業しないと。ふふふ。

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