@01391364

第1話

雨はこのところ降っていない

黒い雲がいくつか垂れ下がり、層を成していようとも、決して水をこぼすことはないようだった

男はその時、ようやく目が覚めたように立ち上がった

横には、女が細い目を開けてこちらを見つめている

「もう行くの」と彼女は聞いた

男はわずかに頷いて肯定し、部屋から出て行った

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