名無しの少女

雨音

第1話

これはいつの話だっただろうか。

これは一つのくだらない物語。戯言だと思ってみてくれてもかまわない。

時に私は自分の”存在理由”について思うことがある。

まぁ、普通はそんなこと言われてもパッと思い浮かぶものではないだろう。

でも、私はこの綺麗で残酷な世界に生まれて16年。私の”存在理由”について分かったことがる。

    「誰かが幸せになるために私は生まれてきた。」

こんな考え方を馬鹿だと思う人もいるだろう。

でも、その反面私以外にもこのことに共感してくれる人はいるだろう。

幸せはタダでは手に入れられない。ここで簡単な例を挙げるとするなら・・・

好きなことをするにはその分、他の事をする時間を削らなければいけないということだ。まぁ、すぐに理解しようとしなくてもいい。

この物語を見てくれるのなら、きっと最後には言葉の意味が理解できていると思う。

君たちは知っているだろうか?いくら幸せそうに振舞っている人も努力をしていることを。君たちは「ないものねだり」だ。

そう、それは私自身にも言えることだから。

人は人の自分の持っていないものを欲しがる。相手の事なんて構いもしないでだ。

それで、後悔する前に・・・過ちを犯す前に自分のしていることの重大さに気づいてほしい。時間はまだたくさんあるのだから・・・。

長話をしてしまったね。これから見る物語は君たちになにか響いてくれるだろうか?


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