破壊の森


 宝石のようにキラキラ輝く魂。

 それは幾重にも重なりあう生きてきた傷が生み出すモノ。

 落ちてきた宝石からゆっくりと曇った澱みをぬぐいとる。

 寝床と水と果実を。

 ジッとしていたキラキラがふらりふらり動き出す。


 僕からはなれていってしまうの?


 声をかけてこわがられるのを恐れた彼はゆっくりとした歩みで少女と寄り添った。


 進行方向に広がる村を食べて押し潰し街を焼き尽くす。


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