揺籠

乙女「どうでもよいというのなら、


もう捨ておいて。


私はひとりでも帰れます。


日のあたるここは温かいけれど、


そのうち呼吸ができなくなる。


だから帰ったほうが良いのでしょう。



案じなくとも、


私の家が闇なのです。


いとも優しい安寧、そして無感覚。


来し方の闇と


貴女が寄越した闇とを


綯交ないまぜにできたら


私は眠ります。」



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