真昼
いつかこの肩を叩かれる
小さい頃に読んだ本
肩を叩いてくる幽霊
右肩を叩かれたら左を向かないと
左肩を叩かれたら右を向かないと
手足をばらばらに捥がれるのだと
この話を聞いたもののところへ
必ずその幽霊はやってくるのだと
聞いたその時の恐ろしさから
今もまだ目覚められないでいる
いつか何かがわたしの肩を叩く気がする
力強く、痛いほどに
いつか何かが
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