32

「いやあ、お待たせ」



『柄(仮)』を使って上に居た半妖をちゃちゃっと始末した後。



美人なお姉さんを拘束してる部屋に戻りドアを開けながら声をかけた。



「んー!んー!」



布で口を塞がれてるので美人なお姉さんはなんか言葉にならない声で叫び、椅子をガタガタと動かして暴れている。



「…ん?なんて言ってるか分からないけど、暴れると倒れて危ないよ?」


「んー!んー!」



優しい俺からの忠告にも美人なお姉さんはふー!ふー!と息を荒げながら睨みつけてきた。



…ヤバい、このお姉さんが何故かスカートタイプのスーツ姿だからかちょっと興奮する。



…なんだろう…スカートタイプのスーツってお堅いイメージの割にエロく見えて興奮するんだよなぁ…



やっぱり私服や制服も良いけどスーツも良いよね!



…アレ、なんでだろ?脚を露出してるからエロく見える系?



いや、パンツタイプのスーツ姿でもお尻のラインがー…とか、脱がした時の事を考えたらーとかでエロいのはエロいけどさ。



…結局女は見た目が良ければ何を着てもエロく見えるのか?



でも意外と露出が多ければエロい、ってワケでは無いんだけど。



俺にだって下品だと思う感覚はあるワケで。



…下品なのがエロくて最高!って思う矛盾した感覚も同時にあるってのは困るが。



スカートが短すぎてパンツが隠れてないのはもはや下品じゃん?



流石の俺もそういうのにパ、パンツがモロに!って興奮はしない。



ってか出来ないと思う。



んで、スカートが太ももぐらいのパンツが見えそうで見えないギリギリの短さだったら普通にヤベェ!ってなるよ。



逆にスカートが膝より少し上とか少し下とかでもチラリズムを想像すると…多少は興奮してしまう可能もなきにしもあらず。



…って、一体何を考えてしまってるんだろう俺…



「んー!んー!」



俺が変な事を考えている間にも美人なお姉さんは反抗するかのように声を上げていた。



………ちょっと失礼。



「!?…んー!!」



俺が美人なお姉さんのスカートをピラッと捲ると驚いたように一瞬硬直し、更に激しく椅子をガタガタと揺らしながら暴れる。



…黒かと思いきやの淡いピンク…!



Tバックかと思いきやの普通よりちょっと小さめのパンツ…!



…残念だ。



俺が普通の変態だったらココでこのお姉さんの陵辱シーンが披露されたかもしれないのに。



拘束プレイとか縛りプレイとかで。



本当に残念ながら今の俺じゃ前戯は出来ても本番までは出来ないからなー。



…えい。



「!んむ!?」


「…おお、意外と胸…あるんだね」


「んー!!んー!!」



好奇心なのか欲望なのか分からないが…



とりあえず理性が負けてしまった俺が胸を鷲掴むように掴むと、美人なお姉さんが怒ったように睨む。



…ふむ、犯す気はさらさらないが一応拘束してるんだし…



何もしないのは勿体無いから多少のエロい事ぐらいはシた方が敵役っぽいかね。



…あ、そうだ…せっかくの機会なんだから、デリケートゾーンを触らなくても達するかどうか試してみよう。



このゴールデンフィンガーだと摩ったり挿入たりしたら確実にイかせちまうしな!



「ふへへへへ…」


「…!んー!んー!」


「お姉さんいい身体してるなぁ、良いなぁ…わた…俺もこんな身体だったら…」



右手で美人なお姉さんの胸を優しく揉みながら…肩、背中、脇腹、お腹、太もも、 ふくらはぎ…と左手でなぞるように触り…



俺が男だとバレないようにコンプ持ちの百合発言っぽい事を言った。



「…ん?」


「もうちょっと胸が大きくて、脚がもう少し長ければなぁ…はぁ…」



何故か俺がため息混じりに発した百合発言っぽい事を聞いて美人なお姉さんはおとなしくなる。



…まさかしてこの人、ソッチ系だったり…?

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