『人間、辞めましたシリーズ』

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…アレか……半妖、って割に見た目は人間と変わらんぞ。

アルバトロス達のような『人魔』と似たような感じなのか？

人に魔物の力を無理やり植え付けられたハイブリッド…

俺が拾った子供達の内の一人と同じ。

…でも半妖とか人魔って聞いたら…どうも人間と妖怪、人間と魔物のハーフ…混血的なイメージが強い。

一応半々なんだからハーフでも間違っては無いんだろうけど…

先天的か後天的かで紛らわしいから、やっぱりハーフじゃなくハイブリッドって言った方が良いかもね。

…まあ普通に考えて純粋な妖怪や魔物と、人間では万歩譲って交わったとしても子供は出来ないと思うんだが。

…待てよ？…つー事は、俺の場合はどうなるんだ…？

生殖能力はあってもマキナ達やアルバトロス、メイド達と子供は作れんのか？

…万が一の時は血を操る能力で精子を操ればセーフ？

ってか今思ったんだが…俺とリザリー、マキナ、ショコラ…

メイド達に子供達…一応アルバトロスと藍架達も選択肢に入れとこう。

…そいつらとの間に子供が出来たら、その子供は半妖とか人魔になるんだよな…？

妖怪と人間のハーフで、魔物と人間のハーフ。

アルバトロス至ってはハイブリッドだから…

魔物と人間と妖怪の三つの血が混ざる事になるのか…

…割合的には6:3:3で魔物の血が濃そう。

天使の血も混ざってクォーター…ワンクォーターとかいうネイティブな1/4にならなかったのは残念だ。

それでもえらくヤバげな1/3のワンサードとかいう混血になるんだよなぁ…アルバトロスとの間に子供が生まれた場合。

…将来えげつねぇほどの強さを持った化物になりそうで怖ぇぜ。

…しかも俺の血を引いたのが最上級の化物になる可能性があるとしたら、血筋的にはヴァンパイアクイーンorエコー・アルバトロスとの子供が最有力候補という悲しさ。

どっちも見た目は極上の美人だけど何回も性的に襲われてるからなぁ…

確かに女性にリードされるのも良いとおもうけど…

ショタでもない大人が逆レ○プされる、ってのは男のプライド的にどうなんだって話だし…

…ぶっちゃけると苦手の部類に入んだよね、あの二人。

…二人…？いや、二体か。

だからその化物が生まれる可能性は低いだろう。

…もし俺が寝てる最中に搾り取るとかされたらもうどうしようもないと思われ。

…やべぇ、ヴァンパイアクイーンならまだしもアルバトロスがそんな事考えつかない事を祈っておかなければ…！

流石に影移動や血を操る能力まで遺伝したら完全に上位互換になられてしまうから、 俺でも太刀打ちできなくなるんじゃ…

少なくとも視界に捉えてる半妖なんかよりも遥かに…もはや次元が違うレベルで厄介になってしまうっていうヤバさ。

…とりあえず先ずは一体倒しとくか。

あとあと邪魔になったら困るし。

「リアクター、オン」

俺は半妖を排除するために魔石の魔力を使い詠唱破棄で魔術を発動させた。

そして魔術で形作られた刃を地面に刺すようにして這わせ、半妖に向かわせる。

…身体に巻きついても気づいてないって事は魔力持ちではないみたいだな。

「…？なんだ…？」

こっちに向かって歩いてる最中に足が石化してガクンと動きが止まったからか、半妖の青年？は不思議そうな顔をした。

「な…！なんだ…！コレは…！」

既に腰まで石化している身体を見て半妖の青年？が慌てた様子を見せたけど…気づいた時にはもう遅いんだなー、コレが。

「…やあ、初めまして？」

「？誰だ、お前は…」

肘まで石化が進んだので、安全だと確信して半妖の青年？の前に出る。

「名乗るほどの者でもないよ…じゃあな」

俺が喋ってる間に頭まで完全に石化し、石像のようになったのでそのまま爆発させた。