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「よし…邪魔な奴らは排除したから行っていいぞー…リアクター、オフ」
俺は雑魚妖怪を2/3ほど消滅させたので式部にGOサインを出して魔術を解除した。
…流石にいくら妖怪と言えども石化→爆発のコンボでバラバラになってしまえば再生もできまいて。
その自慢の回復、再生能力も発揮出来なければ意味が無い。
ソコを突かれたら簡単に負けてしまうという事を覚えておくがいいさ。
と言っても次の世では忘れてると思うから活かせないと思うけどな。
…おっと、一応俺もこの石化→爆発のコンボを食らったら一撃でお陀仏しちゃうよ?
完全に、四肢と胴体まで石化した状態での爆発だったら…だけど。
不完全な状態での石化→爆発なら、頭と胴体が繋がってさえいればなんとかなると思う。
…まあ一撃必殺の可能性がある技をむざむざ食らうか?といえば当たり前ながらNOだ。
俺にとっても一撃死は最も警戒しないといけない事だし…
想定出来る限りは対策は練ってるよね、当然。
「お、意外と…ってか普通に使いこなしてね?」
考えを切り替えてデータを書き込もうと手帳のようなミニノートを取り出して式部を見ると…
なんと!
蹴り技での斬撃や球体の衝撃波を飛ばしての攻撃に、手刀での斬撃…突く感じでの斬撃を飛ばして雑魚妖怪を圧倒しているではないか!
…え?…あれ…俺より使い方に慣れてね?
ってかあんな圧倒してたら式神要らないんじゃあ…
一応式神は召喚されているものの式部が雑魚妖怪を攻撃してるので、ただ突っ立ってるだけ。
…あの般若のようなお面を被ってでけぇ金棒を持ってる人型式神の背中がなんか寂しく見えてくるわ~…
つーか前から思ってけど…愛玩用ならまだしも戦闘用の人型の式神って、顔が隠れてるだけで見た目はまんまそこいらの人間と変わらんな。
雑魚妖怪を蹴散らし、ちょっと強い妖怪が出てきたりして金属防具一式の戦闘データが取れた翌朝。
…いや、翌朝言いがち正確には一時間後の朝…だな。
日の出の時間になり妖怪が出なくなった途端に睡魔が襲ってくる中、 式部と別れ家に帰宅。
…式部はこれから夕方まで寝る…と羨ましい事を言ってたが、俺にはそんな時間など無い。
リビングに新聞紙を広げ大斧や無名、無銘と愛槍の手入れを軽く行った後…片付けをしてこれから起きてくる家族のための朝食作り。
帰りが遅くて愛梨から何も聞けず、俺も連絡も何もしてなかったからか母さんがえらく驚いてたが…
まあ普通の反応だろう、いつも通りだ…多分。
母さんと喋りながら朝食を作ってるうちに愛梨、役立たず、藍架…と順番でも決まってたかのように起きてくるっていう。
藍架が早く起きて来た事にはびっくりだが、なんでも仕事がまだ途中だとか…
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