25
「待たない」
前の留め金を全部外し、ショコラの右手を掴んで金属の小手を外しにかかる。
「ひゃうっ!さ、触り方がやらしい!」
金属の小手をショコラの手から外す際に人差し指で二の腕をなぞるように触ると文句っぽい事を言われた。
…半袖だからなぁ…男なら誰しも露わになってる白い肌を触りたいと思うだろう!
本当は舐めたかったが、流石にソレは変態的なフェチ属性に入るので諦める事に。
「おー、太もも柔らかっ」
「だから!触り方がやらしいんだってば!」
両手の金属の小手を外し、脛当てを外す前にニーハイの上から細い太ももに頬ずりをすると拒絶するように両手で頭を押される。
「頬ずりぐらい良いじゃねぇか」
「人の脚に頬ずりって普通に変態行為でしょ!この脚フェチ!」
…ええー…謂れもないレッテルを張り付けられてしまった…
俺、別に脚フェチってワケじゃないのになぁ…
「舐めるぐらいまでいくのが脚フェチじゃね?」
本当は舐めたかったけど、二の腕の時と同じ理由で諦めて頬ずりに変えたんだぞ。
「いやいやいや!普通人の脚を見て舐めたいなんて思わないでしょ!」
「えー?俺はたまにだけど、女の子の太ももやふくらはぎを見てると舐めたくなる時はあるけどなぁ…」
舐めたくなるだけで実際は舐めないと思うけど、と俺はショコラの両脚から金属の脛当てを外して呟く。
「ええー…じゃあ足を舐めろって言ったら舐めるの…?」
「いやいや、足の甲とか裏とか指は舐めたいと思った事ねぇし…そもそも舐めねぇって言ってんだろ」
完全にヒいた様子で足を上げて俺の口元に持ってくるショコラにため息混じりで返して靴を履かせる。
「…とか言って舐めた事あるんじゃないの?」
「じゃあ舐めてやるよ」
「ひゃうっ!そこ、首…!」
俺の言葉を信じてないようなジト目で見られたのでショコラの首筋を痕が残らないように甘噛みして舐めた。
舌先で皮膚をなぞるように舐めたり、舌全体を使った舐め方をしながらショコラが着けてる鎧を外す。
「鎧は返してもらうぞ…そーれペロペロー…」
一旦首筋から口を離して報告してからまた甘噛みして舐める。
「…はっ…ふぁっ…ひぅっ…!」
「ふう…もういいかな」
ショコラが艶めかしい吐息を漏らし、表情がトロン…としてきてるので冷静になりつつある俺は離れて口元を拭う。
「…もっと…」
「…は?」
ポーチの中からポケットティッシュを取り出しショコラの首を拭くと急に手首を掴まれた。
「…ね、しよ…?」
ショコラの欲情だか発情だかのスイッチが入ったのか俺の手を自分の胸に当てさせ、扇情的な表情で首を傾げる。
「…え?いや…」
「…好きにしていいよ…?」
先ほど直勘が反応し、マキナがこっちに向かって来てる気配がする中でこの続きはマズイな…思い拒否しようとしたら煽るように催促された。
「……なら、せめて屋内で…」
「むり、そこまで…我慢できない…!」
「うおっ!」
流石の俺も女友達的な奴に見られながらの羞恥野外プレイは遠慮したいので、場所の移動を提案するとショコラに押し倒される。
「はぁ…はぁ…まだ、硬い…」
「ちょっ…!ショコラ、今は状況的にマズイって!」
マキナがこっちに向かってんだから、そろそろ俺らが見える位置にまで来るぞ!
ズボンの上から俺のアレに頬ずりしながら呟いたショコラの肩を掴んで剥がす。
…よく考えたら俺が太ももに頬ずりして脚フェチなら、アレに頬ずりしたショコラは股間フェチ…?
「大丈夫だよ…どうせこんな所には誰も来ないから…」
「マキナが来るんだよ!下手したら直ぐそこまで…」
「…あれ?程人君?…なんでショコラに押し倒されてるの?」
ズボンを脱がそうとするショコラに必死で抵抗してズボンを掴んでるとマキナがやって来た。
「おお!マキナ、ナイスタイミング!助けてくれ!」
「???良く分からないけど…」
「んっ!?」
マキナに助けを求めると不思議そうに首を傾げながら近づいてきて…ショコラにキスをする。
「んむっ…んん…」
「んんっ!?んー!んー!」
しかも舌を絡ませるディープなやつを。
え、ええー…なんでー?なんでキスしたん?
普通に羽交い締めにして剥がすかと思いきやの女の子同士のキス!
俺に助けを求められて、ショコラにディープキスするってのを迷いなく選択したマキナの頭の中って一体どうなってんだ…
「んっ…!ショコラ…!?」
「えへへー、マキナー…!」
口を離したかと思いきやショコラが今度はただのキスをしてマキナを押し倒し胸を揉み始めた。
…ええー…ええー…なにこれ…?え?なにこれ?どういう事なの?
あまりの突然の百合展開に俺の頭はパニックに陥り、言葉が出て来ない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます