第14期

1

「怠ぃ…」



誰かさんが監視室的な所で面倒なフラグを立ててくれたおかげで俺のやる気は底辺だ。



ああ…あの後10分ほどなんやかんやなやりとりがあって、今に至るよ?



今に至る経緯はどうでもいいよな?例によっていつものごとくのなんやかんや。



まあソレはさて置き現状を説明せにゃいかんか。



ただ今俺はリザリーと共に拷問室に向かって歩いている最中でーす…っと。



いかにも漫画とかゲームで出てきそうな幽霊でも出そうな薄暗い地下空間。



独居房みたいに左右に部屋が少しズレて並んでいる。



さっき空いてる部屋を見せてもらったが…



部屋の中は1/3ほど強化ガラスで仕切られていて…ほらあの刑事ドラマとかよくある取り調べ室?に近い感じ。



部屋の1/3の場所にはパソコンやらが置いてあって残りの2/3は何もない部屋。



そういや、なんか用具室っぽい広い部屋には三角木馬だの磔だの拷問椅子だの…ありとあらゆる拷問器具が揃っていた。



「まずはココね」



リザリーはVという記号のプレートがある部屋に入る。



俺もやる気なさげに続いて部屋に入った。



「あなた達の上官に雇われたアリィよ」


「「「はっ!ご苦労様です」」」



部屋に入って直ぐに自己紹介すると中に居た数人の兵士が敬礼する。



…気の強そうな可愛い女の子一人と同じく微妙に美人系な女の子一人…に野郎二人か。



「早速だけど、私達に変わってもらえる?」


「はっ!すみませんがよろしくお願い致します!」


「敬礼とか堅苦しい挨拶はしなくても結構よ」


「分かりました」



ホッとしたのか女性兵二人が敬礼を止める。



…こいつ軍の中でも結構偉い系なのか?



「と、言うわけで…さっさとやりなさい」


「随分な無茶振りにもほどがあるわ、丸投げか?」


「だって質問は私がするもの」



まさかの分担作業!



…確かに俺はどんな情報を聞き出したいかなんて分からないけども。



全部丸投げじゃなくて良かった。



「その人が…拷問のプロ、ですか…?」


「ええ、トラウマになりたくないならこの部屋から出る事をお勧めするわ…こいつのアレは貴方達にはまだ早いと思う」


「まあ俺のやり方は普通じゃないからねぇ」


「「「「っ…!」」」」



4人の顔色が変わり唾をゴクリと飲み込む。



「見たいなら見ても構わないわ、途中で退室するのも自由だし」


「んじゃ、早速…」



リザリーの忠告が終わった所でドアを開けてガラス張りの向こうに移動する。



「今の会話聞こえてたっしょ?今ならまだ間に合うから洗いざらい喋った方が楽だよ?」


「ケッ、まだガキじゃねぇか…てめぇみてぇのに何されたって喋るワケねぇだろ!俺は死んでも情報は吐かないぜ!」



椅子に拘束されている男は強気にそう言った。



「…優しさからの忠告よ、今ならまだ間に合うわ…喋る気はない?」


「しつけぇな!何をされても吐く気はねぇ!」


「なるほど…じゃあまずは」



あの用具室から持ってきた器具の内の一つを使う事にしよう。



男性がギンギンなったアレを女性の口に突っ込む時に使用する物、穴空き猿轡~。



コレは口全体を開かせるやつじゃなくて比較的穴が小さい方。



「な、なにを…!」


「はい飲んで」



薄いゴム手袋をして男の髪を引っ張り上を向かせ、ポーチから取り出したビンに入ってる液体を一気に口の中に入れる。



当然吐き出さないように全部飲み込むまで手で押さえたよ?



「ゲホッ!ゲホ…!な、何を飲ませやがった…!」


「市販されてある中でも中々強力な即効性の媚薬」


「なっ…!?」


「男は性的拷問されないと思った?甘いね…コレからお前のケツにコレ突っ込むけど、情報を吐いてくれたら止めてあげてもいいかな?」



穴空き猿轡を外して用具室から持ってきた器具の一つ、デカイアレ型のバイブ見せて笑う。



「くっ…こ、こいつイカれてやがる!!」


「準備出来たわ」



男の顔色が変わるとリザリーがビデオカメラを手に指でOKのポーズをした。



「さて、今からあんたの恥ずかしい姿を録画してちゃんと実名付きで全世界にネット配信してあげる」


「なっ!?て、てめぇ正気か!?」


「あんたの姿以外は編集加工して企画物って事にするけど…あんたの知り合いや家族が見たらどう思うかな?」



ココで軽く精神的に揺さぶるために脅しを一つ。

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