再会の言葉は、嘘

御手紙 葉

第1話

 そうして僕は、彼女の純真な瞳と向き合い、溢れんばかりの感情を乗せて、その言葉をつぶやく。

 ――別れよう、と。

 彼女はその言葉を聞いた瞬間に目を見開いて、「どうして」とつぶやいた。僕は首を振って、「これは仕方がないことだから」とその腕をそっと握った。

「君は誰かに依存するような人生を、やめなくちゃいけない。僕がいなくても生きていけるようになって欲しいんだ。それは、どうしても必要なことなんだよ」

 そう言って彼女を抱き締めると、彼女は額を肩に擦りつけてきて、「私はあなたがいないと、生きていけないわ」と震える声でつぶやいた。

「大丈夫だよ。君にはもう、僕は必要ないはずだから」

「そんなこと、絶対に嘘よ。私はあなたといる時間だけが、どうしようもない悪夢の中で唯一の救いだったの。それでもまだ、あなたは私を置いていくって言うの?」

「大丈夫、いつか必ず戻ってくるから。……君が一人で生きていけるような気丈な心を持てたなら、その時必ず迎えに行くよ。僕らは一緒になれるから。約束するよ」

 彼女は嗚咽を噛み殺し、必死に僕の胸にすがりついてくる。彼女のうなじを撫でながら、僕は心中で「すまない」とつぶやく。

 ――今の言葉は、全部嘘だ。僕はもう君の前には現れないだろう。……永遠に。

 だからこそ、今この瞬間を大切にしようと思う。彼女の温もりが消える前に、この感情を心の奥深くに焼き付けておくんだ。


 +


 私は大学の帰り道、自転車を押しながら、そのゆったりとした時間に顔を綻ばせていた。視線を前方に伸ばせば、地平線から夕陽がのぞいていて、向日葵のように輝いて見えた。

 そうしてわきに挟まった文学全集に視線を向けると、早く読みたくて心の奥深くが疼いてくる。

 鮮やかなオレンジ色のグラデーションが描かれた道を歩いていると、ふとページを捲る音が聞こえた。視線をそっと向けると、一人の女の子が川原の側に座り込んで本を読んでいた。

 甘いデザートを口に運ぶように、その表情は本当に幸せそうだった。私は引き寄せられるように目を向け、彼女の様子を眺める。

 懸命に視線を走らせ、悲しそうな表情を浮べたと思いきや、次の瞬間には零れんばかりの笑顔を見せたりする。

 本を読むことを心から楽しんでいるのだとわかる。ここにも本を愛してくれている人がいた、と胸が熱くなるのを感じた。

 彼女は私の存在に気付かずに読み続け、五時のチャイムが鳴ったところで、ようやく顔を上げた。そして、こちらへと振り向く。

 すぐに彼女の視線が私の顔に行き当たり、彼女は首を傾げて、誰、とぽつりとつぶやいた。

 私はそっと膝を折って、「何の本を読んでいたのかな?」と聞いた。

 女の子はその小さな手に不釣合いな分厚い本を掲げてみせると、表紙を見せてきた。私はそれを見て、うなずいた。

「はてしない物語、ね。私もあなたぐらいの歳に夢中で読んだわ。嫌いな自分も大好きになれる、そんな本よね」

 「そう、ケッサクなの」と女の子は嬉しそうにうなずく。

 私は彼女の隣に腰かけ、しばらく様々な作品について語ってみせた。女の子は私が著名なタイトルを挙げる度に、「知ってるよ」と得意げな顔でうなずいてみせる。

「本はたくさんの人々からの贈り物なの。大人になっても、ずっと読み続けてあげてね」

 そう言って「もう遅いから、帰りなさい」とその子の背中にぽんと手を当てた。女の子は「うん」とうなずいて、ランドセルを背負って立ち上がる。「ありがと、本のお姉さん」とはにかむように笑った。

「じゃあね。バスチアンとの冒険を楽しんでね」

 そう言って手を振ると、女の子は何度も振り返りながら、砂利道を駆けていく。ランドセルの中で、本がカタコトと鳴って、小気味良かった。


 *


 私の名前は長谷川加奈子と言って、私立大の文学部に通う二年生だった。週に三度、古書店でアルバイトをしている。本に囲まれることが大好きな私にとって、そこで働くひとときは、本当に星の煌めきのように輝いていた。

「今日も、まるで恋する乙女のようね」

 本の整理をしていると、店主の娘である和子さんが苦笑しながら近づいてきた。

「確かに私は、本の世界に恋慕していると言ってもいいかもしれませんね。すべての願いを叶えてくれますし、無限の世界が心の中で広がりますから。本は、偉大な財産なんです」

「あらら、絶賛してるわね。でも、確かにそうだわ」

 和子さんはそう言って、カウンター奥の冷蔵庫からパックを取り出し、グラスに入れて差し出してきた。

「ここら辺で一息入れたらどう? そんなに夢中になっていたら、他のことに障るわよ」

「それは素直に認めます」

 私はグラスを受け取って一口飲み、息を吐く。

「誰か、現実にいる男性で好きな人はいないの?」

「……残念ながら」

 和子さんは私の飲み干したグラスを受け取ると、そこに再び注いで、飲み始める。

「でも、こないだあなたが年下の男の子と歩いているのを見たのだけれど」

 和子さんの突然の言葉に、私はえ、と思わず裏返った声を上げる。

「嘘よ。かまかけてみただけなの。ごめんね」

 和子さんはくすくすと笑って私の背中を叩き、そのまま店の奥へ入っていった。私は頬の火照りを感じながら、「和子さんの意地悪」とつぶやく。

 私にとって、彼は絶対にそんな人じゃない。ただ、気兼ねなく話せる年下の男の子ってだけなんだ。


 *


 バイトが終わったのが三時頃で、私はそのまま近くの公民館へと向かった。彼はまだいるかしら、と思うと少し早足になって、ふとショーウィンドウに映った自分の姿を確認してしまう。

 少し髪の毛が跳ねていたのでそれを直し、そのまま私は公民館の敷地内へと入った。

 和室から舞踊音楽が流れてきて、いかにも平穏な日常の昼下がりといった雰囲気が館内に溢れており、私の歩調も幾分ゆっくりになった。

 そのまま階段を上がり、図書室へと足を踏み入れる。その途端に、あの懐かしい香りが漂ってきて、カウンターに立っている若い女性が、「いらっしゃい」と笑って挨拶してくる。

「本当に暑いですね」

 私が額の汗を指先で拭ってそう言うと、彼女もうなずき、「冷房入れて欲しいわよねえ」と肩をすくめてみせる。

「扇風機が三台あるんだから、十分だ」

 ふと声が聞こえてきて、私は振り返る。奥のテーブルで、少年が参考書を広げて勉強していた。片手で頬杖をつき、こちらへ顔を傾けて見つめている。

 穂積君、と私はつぶやいた。

 長めの前髪は汗に濡れ、毛先が細くなっていた。細い上体にワイシャツがぴったりと張り付いていて、背中に薄っすらと染みが広がっている。

 軽く染められた髪に、清潔感のある端整な顔立ちをしていた。そうして彼は「確かに暑いけど、勉強できないほどじゃないな」と言う。

「そんなこと言ってもねえ、奥の棚を整理する時、すごく熱気が篭もってて暑いったらありゃしないの」

 司書さんはそう言って、手近にあった本でパタパタと仰ぎ始める。穂積君が、「あんた、ホントに司書かよ」と眉をひそめる。

「テーブル席には扇風機が二台あるけど、私のところは戸口に一台あるだけなのよ? 鈴木さんが勝手に扇風機の配置を決めちゃって、私の意見聞いてくれないんだから」

 ぶつぶつ愚痴を垂れ始めたので、私達はそっと彼女から視線を外し、どちらともなく笑い合う。

「バイト、ごくろうさん。今日も恋人と蜜月の時間を過ごせた?」

 穂積君はそう言って、悪戯っぽく微笑む。私は向かいの席に腰を下ろしながら、「毎日バイトがあればいいのにな」と彼の冗談を受け流す。

「本が好きなのはいいけど、勉強やらなくていいのかよ」

 彼はそっと、参考書の付箋がついたページを開き、私に見せてくる。私は「どれどれ」と引き寄せながら、「暗記することは授業中にほとんど覚えてしまっているから、その分趣味の時間が取れるのよ」と笑う。

「有名国立大に入った女の言うことは違うなあ」

「穂積君だって、成績いいじゃないの。えっと、ここはね、」

 そうして私はその解法を説明した。

 彼と一緒に過ごす時間は心から安心できて、本を読む時以外で唯一好きだと思える時間だった。これからも彼と、こうした時間を過ごしていけたらいいなと思っている。それでも、その幸せな日々もいつか終わりを告げる時が来るのだろう。

 ひとしきり私が説明すると、彼はぽんと手を打ち、「なるほどな」としきりにうなずいた。そして、

「加奈子さんがいれば、学年三位を楽に守り切れるわ」

 彼はそう言って欠伸をし、背もたれに上体をよりかからせた。

「家庭教師代、次は何で返そうかな」

 彼は目を細めながらぽつりとそう言う。私は苦笑し、

「いいのよ、そんなこと。穂積君に勉強教えるの、楽しいし」

「いーや、ここまで時間を割いてもらって、何も返さないのは紳士としていただけない気がするよ」

「もう、律儀なんだから」

 穂積君は現役の高校生で、受験生だった。公民館で偶然出会ったのが関係の始まりで、それから私は彼の勉強を見てあげている。

 私は好きで彼の面倒を見ているのに、彼は何故か引け目を感じているらしく、事あるごとにその恩を返そうとしてくる。先日も、私を水族館へと連れて行ってくれた。

 「何にしようかな」と腕を組んで考えている穂積君を見ながら、私はあの日のことをふつふつと思い返していた。


 彼はバイトで忙しいのにも関わらず、わざわざ時間の合間を縫って、私を水族館へと連れて行ってくれた。

 深海の色に染まった館内を歩いていると、彼が水槽の前でふと立ち止まって、説明をしてくれる。水槽の中を泳ぐ魚達は、それぞれ好き勝手に動いているようで、俺達自由なんだぜ、と語りかけてくるような飄々とした様子だった。私がそれについて話すと、穂積君は肩を震わせて笑い、「だってこいつら、水槽の中に閉じ込められたままじゃん。絶対に自由だとは思ってねえよ」ともっともなことを言う。

「でも、この水槽は広いし、泳いでいても飽きないんじゃないかな」

「そもそも深く考えたって、魚の気持ちなんてわかる訳ないだろ。加奈子さんはいちいち感情移入しすぎなんだよ」

 彼はそう言いつつも、どこか優しげな視線を向けてくる。私は「こうして考えてしまうのも、本を読んでいる所為かしら」と頬に手を当ててつぶやく。

「それはあるかもね。小説の中でなら、どんな存在の気持ちも描けるからね。加奈子さんは今まで、小説の中で色んな登場人物と一緒に笑ったり泣いたりしてきたから、無意識に彼らの気持ちを想像して、自分に重ねちゃうんだと思うよ」

 私は目の前を行き交う魚を視線で追い、「そうね」とうなずく。

「加奈子さんの感性は本当にすごいと思う。その鋭い感覚を分けて欲しいぐらいだよ」

 その言葉に、振り返って彼の横顔を見つめると、彼は澄んだ空間の先、はるか遠くを見つめていた。何か他のことを考えているようにも見えた。その表情が本当に穏やかなものだったから、私はしばらく声をかけられずに、その優しげな眼差しを見つめていた。

 やがて彼がふっとこちらに視線を向け、「ごめん、何だっけ?」と苦笑する。

「穂積君は結構水族館に来たりするの?」

 私は会話を繋ぐ為に、思いついたことを言った。穂積君はうなずき、「バイトで行き詰った時、こうしてここを歩いていると、落ち着くんだ」と笑った。

「バイトばかりやっていて、自分の時間が取れなくなるのはきついんじゃない?」

「そうでもないよ。バイト、好きでやってることだから」

 そう言って、穂積君は不意に「本の話をしてよ」と言った。

「俺、加奈子さんが本の話をしている姿を見るの、好きなんだ。本当に好きなことをしている人を見るのは、楽しいことだから」

 私は頬を緩めながら、「じゃあ、最近読んだ一冊なんだけど、」と語り始める。

 その小説はちょうど五ヶ月前に出版された本で、「積木正太郎」という作家が書いた、「ほとぼりが覚めるまで」という作品だった。安定した文章で、ストーリーも作者が実体験を語ったと思えるほどのリアルさがあり、ストーリー全体を通して臨場感に溢れていた。

「その本のあとがきで、水族館のことが書かれているの。本当に私達が今見ているような情景が頭に浮かんでくるような描写なんだ。作者も執筆の合間によく水族館に来るって書いてあったし」

 穂積君は「へえ」とうなずき、微笑みながら私の顔を見つめてくる。

「加奈子さんはやっぱり本が好きなんだな。あなたが僕の姉だったら、よかったのに」

「穂積君、兄弟いるの?」

 私がそう言った瞬間、穂積君の顔が曇った。足元に視線を落とし、「いるけど、そいつのことはあまり話したくないんだ」と言った。

 私はその表情が本当につらそうで、「大丈夫?」と顔を近づけて囁く。穂積君は「何でもないんだ、気にしないでくれ」と急に早足になって歩き出した。そして、

「ショーを観に行こう。あれは絶対に見ておいた方がいいよ」

 無理矢理話を変えようとしているようにも思えて、私は何か言葉を掛けようとするけれど、穂積君は私と視線を合わせずに、そのまま足早に進んでいく。


 あの時のことを思い返すと、穂積君に色々問いただしてみたい気持ちに駆られる。けれど、彼が再び沈んだ表情を浮かべてしまいそうで、何も言えなかった。扇風機から吹きつけてくる風が穂積君の前髪を浮き上がらせて、その白磁の肌が顕になる。私は彼の顔をぼんやりと見つめながら、あの時のことを思い返していた。

 するとその時、彼が不意にぽんと手を打ち、

「そういえば最近、ベストセラー小説が映画化されていたよな。あれなら加奈子さんも気に入ってくれそうだ」

 そうして振り向き、「どう?」と満面の笑顔で問いかけてくる。

 ――穂積君となら、どこでもいいよ。

 そう言おうとしたけれど、なんだか恥ずかしくなって、「それは面白そうね」と別の言葉をつぶやいた。


 *


 大学の構内は学生達で賑わっていて、ちょうどこのぐらいの時間になると、弁当売り場は行列を成し、店員の威勢の良い声が飛び交い始める。ベンチは煙草を吸う学生で埋まっていて、彼らは輪を作って楽しそうに談笑している。

 私も午前中の授業を終えて、友人達と学食へと向かっていた。混み合っている為か、他の学生と肩がぶつかってしまい、カップラーメンを手にしていた学生が悲鳴を上げながら手を拭おうとする。

 そこで私はそっとハンカチを取り出して彼の手を拭いてあげ、「ごめんなさい」と笑った。すると、その男子学生は目を点にしてこちらを凝視し、微動だにしなくなる。

 どうしたものかと様子を見ていると、隣を歩いていた蘭が、「ほら、気を取られてないで、行くわよ」と私の腕を引いた。

「あの人、どうしたのかしら」

 私がぽつりとつぶやくと、友人の国東咲が、「どうせ加奈子を見て、衝撃を受けているだけよ」と言う。

「加奈子は男に優しいからね。勘違いされやすいのよ」

 すぐに蘭がそう言って、私が握っているハンカチを見やって、「それ洗いなよ。匂いがついたらもったいないし」とつぶやく。

「別に私は、気を引こうとしている訳じゃないんだけど」

「自覚はなくても、やってることは同じなの。気をつけないと、加奈子のことだから、親切に接しているうちに男に何されるかわからないわよ」

 咲がそう言って私の手を強く握ってくる。

「男はみんなケダモノ、とはよくある言葉だけど、本当のことなんだから」

 蘭もうなずき、「私達だけは純潔を守るのよ」と決然とした表情で言った。ただ単に相手が見つからないだけなのでは、と思ったけれど、そんなことを言ったら怒りそうなので、黙っておくことにした。

 ようやく学食スクエアに着き、二階へと上がる。私達は三人揃って「特大ほっけ定食」を頼み、黙々と食べ始めた。すると、私の左右の席へ、同時に誰かが座った。

 「やあ」と二つの声が、左右から聞こえてくる。どちらへ振り向けばいいのかわからないので、私はとりあえず「こんにちわ」と前を向いたまま挨拶した。

「あんた達、また来たの?」

 蘭が軽蔑するような視線を二人へ向ける。眼鏡をかけた細面の男子がさわやかな笑顔を浮かべて私を見つめ、「僕は、加奈子さんに用があるんだ。他の二人はほっけの尻尾にしゃぶりついていればいいよ」と冷ややかな声でつぶやく。

 すると、「そうそう」と反対側からハスキーな男の声が聞こえ、振り向くと、長い茶髪を分けた鷲鼻の男子学生が微笑んでいた。

「教室行ってもいないから、意地の悪い知人にまた連れて行かれたと思って、追ってきたんだよ」

 咲が「その意地の悪い知人って私と蘭のこと?」と唇を尖らせる。

 それには何も返さず、そのまま男子学生達は私に話をし始める。蘭は「ただちに加奈子から離れなさい!」と叫ぶのだけれど、男子学生達は見向きもしなかった。困った私は、

「あの……せっかく五人で食事をしているんですから、全員で話をしませんか?」

 すると、眼鏡をかけた学生が、「まあそうだね」と言う。

「誰がこんな奴らと喋りたいって言うのよ」

 蘭がほっけの身をご飯の上に載せながら、鼻息荒く言う。

「ほら加奈子さん、彼女達はほっけの身をほじくることで忙しいんだよ。僕らだけで話そう」

 鷲鼻の学生が優雅に白米を口に運びながら、言った。

「それよりさ、この後少し時間ない? 僕らとお茶しようよ」

「坂を下りたところに、喫茶店あるでしょ? あそこの珈琲は自家製で美味しいんだ。奢ってあげるからさ」

「あんた達、いい加減にしなさいよ」

 咲が細い目をさらに細くさせ、男子学生達へ向けて牽制するように言う。

「これ以上加奈子に付き纏ったら、教授に言いつけるわよ? あんた達が出欠をごまかしてること、ばらしてやるんだから」

 すると、男子学生達は顔を青ざめさせて急に慌てだし、「あ、味噌汁が冷めちゃう」「美味しいな、チンジャオロース」と食事に集中し始める。私はそれを見て、思わず微笑んでしまった。すると、蘭が私の顔を見やって、呆れたように溜息を吐いた。

「だから加奈子は、危なっかしいのよ」

 そう言いつつも、寄越してくるその視線は優しげだった。

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