②
放課後、私の家で。
「花嫁様に質問することを決めよう」
「そうね~?」
三人で首をかしげていた。
「いつ、恋と思ったか? とかはどうかな?」
「どうして結婚しようと思ったか? とかもいいよ」
私と花ちゃんが燃えている時、お宮様は。
「他に好きな人はいないのですか? はどう?」
「それは、聞かない方がいいよ」
「そうだよ、万が一いたら大問題だもの」
「でも、ストーリーとしては、おもしろいわ」
「お宮様が面白くても、みんながいいと思っているわけじゃないわ」
「でも、花ちゃん、私、そっちの話の方がおもしろいって思うよ」
「えっ? 青ちゃん? 青ちゃんもそっち派なの?」
花ちゃんは、困っている。
「青さんも面白そうだと思うなら、間違いないわ」
「お宮様、いけないって」
「悲恋だなんて、おもしろい」
私とお宮様は、頭の中でストーリーをすでに考え始めていた。
「楽しみね」
「私は、嫌だな~」
花ちゃんは、嫌そうに言った。
☆ ● ☆
そして、次の日の放課後。
「さあ、白金さん家の娘さんにインタビューしましょう」
「うん、楽しみ~」
「白金のお嬢様に好きな人がいませんように」
花ちゃんの祈りは届くのかどうかは、全く分からないが、楽しみにすることにした。
「大丈夫だよ」
「そうだといいな」
花ちゃんはため息をついた。
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