放課後、私の家で。

「花嫁様に質問することを決めよう」

「そうね~?」

 三人で首をかしげていた。

「いつ、恋と思ったか? とかはどうかな?」

「どうして結婚しようと思ったか? とかもいいよ」

 私と花ちゃんが燃えている時、お宮様は。

「他に好きな人はいないのですか? はどう?」

「それは、聞かない方がいいよ」

「そうだよ、万が一いたら大問題だもの」

「でも、ストーリーとしては、おもしろいわ」

「お宮様が面白くても、みんながいいと思っているわけじゃないわ」

「でも、花ちゃん、私、そっちの話の方がおもしろいって思うよ」

「えっ? 青ちゃん? 青ちゃんもそっち派なの?」

 花ちゃんは、困っている。

「青さんも面白そうだと思うなら、間違いないわ」

「お宮様、いけないって」

「悲恋だなんて、おもしろい」

 私とお宮様は、頭の中でストーリーをすでに考え始めていた。

「楽しみね」

「私は、嫌だな~」

 花ちゃんは、嫌そうに言った。


  ☆ ● ☆


 そして、次の日の放課後。

「さあ、白金さん家の娘さんにインタビューしましょう」

「うん、楽しみ~」

「白金のお嬢様に好きな人がいませんように」

 花ちゃんの祈りは届くのかどうかは、全く分からないが、楽しみにすることにした。

「大丈夫だよ」

「そうだといいな」

 花ちゃんはため息をついた。

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