29 星の子
砂に落ちた星の子は、優しい手に拾われ小瓶の中へ。
その手はすがるように小瓶を繰り返し両手に包んだ。
明るい場所でなお小さく星の形をとるそれに、誰かの幸せを願う。
ちりちり、
星の子の流れる音が聞こえる。
そんな気がした。
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