随筆四十六:可愛いと綺麗って!?

心桜「こんちわ~!」

七夏「ここちゃー☆ いらっしゃいです☆」

心桜「あれ? 笹夜先輩は?」

七夏「えっと、少し遅れるそうです」

心桜「そっか。んじゃ、これどうする?」

七夏「あ、おたより☆ ありがとうございます☆」

心桜「笹夜先輩、もうすぐ来られるのなら待ってるけど」

七夏「えっと、ここちゃー読んでみて☆」

心桜「お~い! 笹夜センパ~イ!」

七夏「え!?」

心桜「ん!?」

七夏「そ、そうではなくて、お手紙を・・・です☆」

心桜「あ、そっちでしたか!」

七夏「くすっ☆ 笹夜先輩、おたよりが届いてたら先に読んでおいてって☆」

心桜「了解! んじゃ、読んでみます! ペンネーム、8251・・・さん!?」

七夏「どしたの? ここちゃー?」

心桜「ハチニーゴーイチ・・・って何だ? どっかの飛行隊か!?」

七夏「え!?」

心桜「いつも、ペンネームで引っかかってる気がする・・・つっちゃー、数学得意だよね!? 8251が何を意味するのか考えてみて! 制限時間は3秒!!!」

七夏「え!? えっと・・・」

心桜「3、2、1、はいっ! どぞ~!」

七夏「ハツコイ・・・?」

心桜「・・・・・」

七夏「・・・・・」

心桜「お手紙読むよ! 『ココナッツさん、こんにちは。突然ですが『可愛い』と『綺麗』、言われて嬉しいのはどっちですか? 私は、可愛いではなく、綺麗と言われる方が嬉しいです』だって!」

心桜「つっちゃーは『可愛い』と『綺麗』どっちを言われたら嬉しい?」

七夏「どっちも嬉しいです☆」

心桜「そりゃ、そうなんだけど、どっちかの場合」

七夏「可愛い・・・かな?」

心桜「つっちゃーは可愛い系だよねっ! でも、なんで『綺麗』よりも『可愛』いの方が嬉しいの?」

七夏「えっと、『綺麗』は、主に見た目/容姿の事を言いますけど、『可愛い』は容姿だけじゃなくて、話し方とか、仕草とか心とか、その人の内面も含めて、ちゃんと知ってくれた上でないと、言って貰えないから・・・」

心桜「・・・・・」

七夏「!? ここちゃー!?」

心桜「ごめん・・・あまりに的確過ぎて、絶句しかけた。さっきのペンネームも絶句だったけど、つっちゃー凄いよ! 頑張ってるねっ!」

七夏「そ、そうかな!?」

心桜「ま、あたしは『綺麗』『可愛い』よりも、『明るい』とか『楽しい』と言われる方が嬉しいけど、つっちゃーの話し事を考えると『可愛い』も十分ありだね!」

七夏「ここちゃーは、格好可愛いです!」

心桜「え?『(可愛い)』!? 何!? そのフォロー的な表現」

七夏「え!? フォロー?」

心桜「まさか、フォローという言葉を---」

七夏「し、知ってます!!」

心桜「フォローをフォローしなければ、ならないかと思ったけど・・・」

七夏「もう・・・」

心桜「はは・・・ごめん。んで、括弧で括られた可愛いって?」

七夏「あっ、格好可愛いは、その括弧ではなくて、格好良くて可愛いっていう意味です☆」

心桜「え!?」

七夏「ここちゃーは、格好良く可愛いいから、『格好可愛い』です♪」

心桜「そういう意味か・・・はは、ありがと。つっちゃー!」

七夏「はい☆」

心桜「でもさ、『格好良い』の『良い』が、略されて無くなっても大丈夫なのかなー」

七夏「え!?」

心桜「だって、『格好悪い』って言葉もあるよね?」

七夏「それは、大丈夫です☆」

心桜「なんで?」

七夏「その後に続く『可愛い』が、『良い印象/好意的』を、フォローしていますから!」

心桜「!!!」

七夏「こ、ここちゃー!?」

心桜「ごめん・・・また、絶句しかけた。つっちゃーが英単語を自然に使ってるから!」

七夏「え!? そっちの方なの?」

心桜「いやいや。格好可愛い! 嬉しいよ! つっちゃー、ありがと♪」

七夏「くすっ☆ はい♪」

笹夜「こんにちは♪」

七夏「笹夜先輩、こんにちはです☆」

心桜「こんちわー! 笹夜先輩!」

笹夜「遅くなってすみません」

心桜「いえいえ! あ、でも、お手紙を先に読ませてもらってます!」

笹夜「ええ♪ どのようなお話しなのかしら?」

七夏「えっと---」


 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


心桜「---という事です!」

笹夜「なるほど♪」

心桜「笹夜先輩は『可愛い』と『綺麗』どっちを言われたら嬉しいですか?」

笹夜「どちらでも嬉しいです♪」

心桜「そりゃ、そうなんだけど、どちらかの場合のお話しです」

笹夜「可愛い・・・かしら?」

心桜「あらま! つっちゃーと同じ!?」

笹夜「『綺麗』は、主に見た印象の事を差すだけですけど、『可愛い』は、見た目はもちろん、その人の心や振る舞いも含まれている気がしますから♪」

心桜「理由までもつっちゃーと同じですか!?」

笹夜「まあ♪」

七夏「くすっ☆」

心桜「でもさ、心や振る舞いが『綺麗』という言い方も出来なくないですか?」

笹夜「確かにそうですね♪ ですけど、『綺麗』という言葉は、元々は目に見える物を差す言葉で、『可愛い』は見える事と、見えない事を差す意味があります♪」

心桜「なるほど『性格が可愛い』はよく言うけど、『性格が綺麗』とはあまり言わないよね」

七夏「くすっ☆ 心が綺麗はあるかもです☆」

笹夜「綺麗な心・・・いつまでもそうでありたいですね♪」

心桜「だねっ! という事で、あたしたちは『綺麗』と『可愛い』なら『可愛い』と言われる方が嬉しいという結論となりました!」

七夏「ハツコイさん☆ おたより、ありがとうございました☆」

心桜「ホントに『ハツコイさん』でいいの?」

笹夜「私も『ハツコイさん』だと思います♪」

心桜「ま、鋭い笹夜先輩が保証してくださるのなら、異論は無いです! 今回、つっちゃーも妙に鋭かったし・・・」

七夏「え!?」

心桜「いや、なんでもないっ! ハツコイさん! お手紙ありがとうございました!」

笹夜「ありがとうございました♪」

心桜「ま、とにかくこの調子で今後も頑張るんだよ! つっちゃー!」

七夏「はい☆」

心桜「って事で、これからもつっちゃーが頑張る『翠碧色の虹』本編はこちら!」

心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_frma_a.htm」

心桜「あたしたち『ココナッツ』宛ての、お手紙はこちらです!」

心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_suiheki_novel.htm#QUESTIONNAIRE」

七夏「ここちゃー☆」

心桜「今ここに、ツインニードル誕生の---って、何?」

七夏「えっと、いつもお疲れ様です☆」

笹夜「進行役も大変ですから、心桜さんお疲れ様です♪」

心桜「ありがとうございますっ! あたしも頑張るっ!」

七夏「くすっ☆」


随筆四十六 完


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随筆四十六をお読みくださり、ありがとうございました!

本編の方も鋭意制作中ですので、どうぞよろしくお願い申しあげます!

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