随筆三十六:歯医者さんって怖い!?

心桜「イタッ!」

七夏「? どしたの? ここちゃー?」

心桜「あはは・・・今ちょっと歯が痛かった」

七夏「え!? 大丈夫なの?」

心桜「うーむ・・・」

笹夜「歯医者さんに診てもらった方が---」

心桜「えーっ! 歯医者やだよぉー」

七夏「ここちゃー・・・えっと、私に出来る事ないかな」

笹夜「七夏ちゃん?」

七夏「ここちゃー、昔から歯医者さん苦手で・・・」

笹夜「まあ、そうなの?」

心桜「うぅ・・・つっちゃーだって注射苦手でしょ!?」

七夏「え!? えっと・・・」

笹夜「ふたりのお気持ちは、とても分かります」

心桜「歯医者さんが『痛かったら手を上げて』って言うでしょ?」

笹夜「ええ」

心桜「あれ、素直に手を上げると注射が待ってるって罠だよ!?」

笹夜「それは、患者さんのご負担を減らして、治療も行いやすくする為ですから」

心桜「でも、結局、注射で痛いよ! つっちゃー分かるでしょ!? 注射を口の中に打つんだよ!?」

七夏「うぅ・・・」

心桜「あたしさー、最初何も分かってなくて、大して痛くもないのに手を上げて、痛い注射を打たれたから、今は痛くても絶対手を上げないっ!」

笹夜「心桜さん・・・」

七夏「注射は怖いです・・・」

心桜「そういえばさ、小学校の予防接種の時『痛かったぁー』って脅かすヤツいたよねー」

笹夜「心桜さんの所にもいらっしゃったのですね」

心桜「笹夜先輩の所にも居たんですね」

笹夜「ええ。中学生になったら居なくなりましたけど」

心桜「あたしは、順番が最初の方だから、その気になれば、まだの人を脅かす事も出来たけどさぁ」

七夏「ここちゃーは、私に『ちょっと痛かったけどあっという間だから大丈夫だよ!』って☆」

心桜「ちょっ! つっちゃー!」

笹夜「まあ♪」

心桜「ま、まあ、そう言う事にしておきますか!」

七夏「くすっ☆ でもその後、他の男の子には『痛かったよー!』って話してました」

笹夜「心桜さん・・・」

心桜「あはは・・・痛かった事には変わらないからね!」

笹夜「心桜さんも『必ず居る側』だったのかしら?」

心桜「え!? あたしは男子に『痛かった?』って訊かれたから、ホントの事を話しただけだよ。わざわざ訊かれもしないのに嫌味な事を言う気は無いです!」

笹夜「そうでしたか♪」

七夏「ここちゃー」

笹夜「ん?」

七夏「この後、歯医者さんに診てもらいに---」

心桜「えぇー!? 今から!? なんか最近このパターン多くない!?」

笹夜「でも、七夏ちゃんの言うとおり、早い方が良いと思います」

心桜「歯医者のあの歯を削る機械の音も嫌なんだよねー」

笹夜「あの高い音かしら?」

心桜「そうそう! キーンっていう音! あれ、何とかならないのかな?」

七夏「なんとかって!?」

心桜「例えば、サイレンサーを付けてみるとか!?」

七夏「さいれん・・・」

心桜「キーンって音が出ないようにする事! 機械は進化してるはずだから、そういう方向でもお願いしたいよ・・・アレレちゃんじゃないんだからさ!」

七夏「あれれちゃん!?」

心桜「あーなんでもない!」

笹夜「七夏ちゃん、どうします?」

七夏「ここちゃー、一緒に歯医者さんにです☆」

笹夜「私もご一緒いたします♪」

心桜「ううぅ・・・2対1か・・・」

七夏「ね☆ お願い☆」

心桜「つっちゃーのお願いなら仕方ないか」

笹夜「~♪」


 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


心桜「お待たせ!」

七夏「ここちゃー☆ どうだったの?」

心桜「ん。思ったほどでもなかったよ!」

笹夜「良かった♪」

七夏「くすっ☆」

心桜「つっちゃーの話したとおり、早期だったから大したことなかったって! ありがと!」

七夏「はい☆ これからどうします? みんなでお茶でも---」

心桜「ごめん! あたし、あと2時間くらい何も食べれない!」

七夏「あっ! ごめんなさい!」

心桜「いや、謝まらくてもいいよ!」

笹夜「では、心桜さんにお付き合いいたします♪」

心桜「え? お付き合いって?」

笹夜「心桜さんのお好きな所へ♪」

七夏「はい☆」

心桜「ホント!? ありがとー!」


 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


心桜「結局、本屋さんになるんだよねー」

七夏「くすっ☆」

心桜「でも、『海これ』の攻略ガイドも買えたし、これでガッツリ楽しめるよ!」

笹夜「すみません」

七夏「笹夜先輩! ありましたか?」

笹夜「いえ。置いてなかったみたいです。でも、まだ読めていない本もありますから」

心桜「つっちゃーは!?」

七夏「えっと、今日は特にお買い物はなかったので、お料理の本を見てました☆」

心桜「そっか、なんかあたしだけ上手く回ってるみたいで・・・」

笹夜「心桜さんは、苦手な歯医者さんで頑張って治療しましたから♪」

七夏「はい☆」

心桜「なるほど! 苦は楽の元ってヤツだね!」

七夏「え!? ちょっと違うような・・・」

笹夜「まあ、間違いとも言えないかしら?」

心桜「あたしは、みんなで楽しめるように、これからも考えるよ!」

七夏「くすっ☆」

心桜「って事で、つっちゃーと笹夜先輩にも帝国海軍の---」

七夏「みんなで『海これ』!?」

笹夜「え!? 『海これ』ってみんなで楽しめるのかしら?」

心桜「基本的には1人だけど、作戦は笹夜先輩、キャラクターの育成はつっちゃー、リアルタイム戦闘のユニット操作はあたし・・・って事で!」

笹夜「なるほど♪」

心桜「つっちゃーも頑張るんだよ!」

七夏「は、はい☆」

心桜「って事で、これからもつっちゃーが頑張る『翠碧色の虹』本編はこちら!」

心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_frma_a.htm」

心桜「あたしたち『ココナッツ』宛ての、お手紙はこちら!」

心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_suiheki_novel.htm#QUESTIONNAIRE」

七夏「勢いでお返事しちゃったけど、どうすればいいのかな?」

心桜「とりあえず、つっちゃーの家に戻って今後の作戦会議!」

七夏「はい☆」

心桜「笹夜司令官殿! ご指揮をよろしくです!」

笹夜「え!? ええ♪」


随筆三十六 完


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随筆三十六をお読みくださり、ありがとうございました!

本編の方も鋭意制作中ですので、どうぞよろしくお願い申しあげます!

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