随筆二十五:君が代(国歌)の調

七夏「ここちゃー☆」

心桜「つっちゃー、どしたの?」

七夏「えっと、これ☆」

心桜「おっ! 前回のお願い事!」

笹夜「こんにちは♪」

七夏「笹夜先輩、こんにちはです♪」

心桜「こんちわ! 笹夜先輩! ねねっ! 笹夜先輩のピアノ演奏!」

笹夜「え!?」

心桜「あの時の! 聴けるみたいだよ!」

笹夜「まあ♪」

心桜「では早速~♪」

心桜「https://youtu.be/I06zXlR6gRo」

心桜「https://twitter.com/SUIHEKIIRO/status/1023400742504161280」

七夏「♪」

心桜「あれ? ちょっと! そうじゃなくて!」

笹夜「これは、あの時の心桜さんのピアノ演奏です♪」

心桜「そ、そうなんですけど、違うんですよ! あたしが届けたかったのは、これではなくて、笹夜先輩のピアノ演奏だったのにぃ~」

笹夜「心桜さんのピアノ演奏、とても楽しそうでした♪」

七夏「はい☆」

笹夜「私、最初は心桜さんが『エリーゼのために』を演奏されるのかと思いました」

心桜「あはは! フェイントです!」

笹夜「あと、演奏が速いですね」

心桜「やっぱ、巻いてゆかないと」

七夏「巻いてゆくって?」

心桜「あ、お急ぎって事!」

七夏「くすっ☆」

心桜「んで、本当に頼みますよ!」

七夏「え!?」

心桜「笹夜先輩のピアノ演奏の方!」

笹夜「え!?」

心桜「ほら! つっちゃーからもお願いしてよ!」

七夏「えっと、お願いいたします☆」

心桜「今度こそ大丈夫だよねっ!?」

笹夜「私、心桜さんの他のピアノ演奏も聴いてみたいです♪」

心桜「え!? 『猫踏んじゃった』しか弾けませ・・・あ、『君が代』があった!」

笹夜「君が代・・・国歌かしら?」

心桜「そうそう、昔、学校の授業でも歌ったよねっ!」

七夏「はい☆」

心桜「あの曲、あたし的に何か違和感が残るんだよねー」

七夏「違和感?」

心桜「なんか、曲の最後が終わった感じがしなくてさ」

笹夜「なるほど・・・確かに解決している感じが、しませんね」

心桜「解決?」

笹夜「音楽が終わった印象を受けないという意味です♪」

心桜「ですよね。なんでだろ?」

笹夜「始まりの音が『レ』で終わりの音も『レ』ですから、曲としては解決していると思います・・・不思議ですね」

七夏「始まりの『レ』と、終わりの『レ』?」

笹夜「旋律の基本的な構成で、始まりの音階と、終わりの音階が同じなら、曲が終わった感が得られます♪」

七夏「なるほど☆」

心桜「その、旋律的には解決しているのに、終わった感がしないのが、違和感として残っているのか・・・」

七夏「終わった感がしない・・・終わりじゃないという事なのかなぁ!?」

心桜「!!! それだっ!!!」

七夏「ひゃっ!」

笹夜「まあ!!!」

心桜「君が代は、今後の繁栄の意も込められてるんじゃないかなーって」

笹夜「つまり、君が代は終わる事無く、永遠に続きます・・・という事かしら?」

心桜「そうです! 未来永劫!」

七夏「なるほど☆」

心桜「・・・って、つっちゃーが話した事だよ」

笹夜「七夏ちゃん、素敵な考え方です♪」

七夏「私、そんなに深く考えてなくて・・・」

心桜「まあ、その引き金になった事は確かだよ!」

笹夜「そう言えば、君が代の旋律は、白鍵のみで『ファ』だけが使われていません」

心桜「え? そうなの?」

七夏「レドレミソミレー・・・ラーソミレ・・・ホントです!」

心桜「なになに? それって『ファ』だけハブられてるの?」

笹夜「ハブられる?」

心桜「あ、仲間はずれにされてるって事です」

笹夜「なるほど」

心桜「『ファ』だけハブられて、ファーファーは怒るよ、きっと。名前全否定されたみたいで、いくら柔軟材が入ってても、これは受け流せないか・・・」

七夏「何のお話です?」

心桜「洗剤」

笹夜「これは、日本音階の特徴です♪」

心桜「日本音階!?」

笹夜「ええ♪ 他にも『レ』と『ラ』を使わない琉球音階も有名ですね♪」

七夏「ドミファソシ・・・」

心桜「!!! それ、辺のオジサン!!!」

七夏「え!?」

心桜「辺のオジサンだから、辺のオジサン♪」

笹夜「た、確かに調は違いますけど、同じ旋律ですね♪」

心桜「えぇっ! 笹夜先輩! 知ってるんですか!?」

笹夜「え!?」

心桜「辺のオジサン」

笹夜「テレビで見かけた事はあります♪」

心桜「決め台詞は『もう一辺言うてみぃー!!!』だよね!」

七夏「くすっ☆」

心桜「んで『一辺に言うなぁー!!!』って、自分で振っといて突っ返す! これ定番!!!」

笹夜「まぁー・・・」

七夏「笹夜先輩!? どうしたのですか?」

笹夜「心桜さん・・・美夜と同じ事を話してます・・・」

心桜「なっ、なんですとー!!!」

七夏「美夜ちゃん居ると、楽しくなりそうです♪」

心桜「いずれ、美夜っちとは、真っ向勝負する事になるかも知れない」

笹夜「心桜さんなら、美夜の事を任せられそうです♪」

心桜「ん? なんか歪んだ言い方に思えたりして」

笹夜「そんな事はありません♪」

心桜「つっちゃーも頑張るんだよ!」

七夏「え!?」

心桜「ここ最近、受け身な気がしてさ。何かあったの?」

七夏「えっと、特には・・・」

心桜「ま、幕間や随筆は、あたしが何とかするからさ、本編は頑張るんだよ!」

七夏「はい☆」

心桜「んじゃ、つっちゃーが頑張る『翠碧色の虹』本編はこちら!」

心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_frma_a.htm」

心桜「あたしたち『ココナッツ』宛ての、お手紙はこちら!」

心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_suiheki_novel.htm#QUESTIONNAIRE」

七夏「どうぞ、よろしくお願いいたします☆」

笹夜「七夏ちゃん、頑張って♪」

七夏「はい☆」


随筆二十五 完


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随筆二十五をお読みくださり、ありがとうございました!

本編の方も鋭意制作中ですので、どうぞよろしくお願い申しあげます!

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