街を歩く

原爆ドームを夕焼けと共に眺めました。街を歩いていた時、私は死体の上を歩いているのだと考えました。頭上で七色に光る爆発物で、私の肌を溶かしている様子を想像しました。周りの人も一緒に溶けて、火傷を負って逃げ回りました。中には項垂れて、動けなくなった人もいました。全身にガラスが突き刺さり、抱いていた赤ん坊が泣いている様子も見えました。突風で飛ばされた人たちもいました。想像なのに苦しくて、辛くなって嫌になりました。二度と同じ過ちが無いように、祈りました。祈るだけでは物足りないと思ったけど、私に出来たのはそれだけで、もっと苦しくなりました。



広島へ行った時に思ったこと。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る