2章 バトル四天王
「バトルの達人、佐村河内遊悟!」
「バトルの名人、野々村遊利!」
「バトルの鉄人、小保方遊斗!」
「そして、バトルサポーター、片山遊輔だ!」
「自ら名乗りあげてくれるとはご丁寧だ。僕は
遊悟はゴリラ顔の長身であり、遊利は真っ白な肌にトカゲ顔の長身であり、遊斗はスキンヘッドでちびの鼠顔であり、遊輔は中背のイケメンである。
「なんて凄いパワーだ!」
「サーチ能力がない私たちでもパワーが感じられるわ…。」
「僕達が来た以上お前たちにはもはや助かるすべはないぜ!」
怯えている一督戦隊を遊輔が挑発した。
「?」
(こいつだけ全くパワーを感じない…。どういう事だ?)
「怯えて声も出ないか!」
遊輔が再度挑発する。
「やめてとけやめとけ。いくらこれから死ぬからと言っても追い詰めるのは可哀想じゃないか。」
「その通り。恐怖を感じる暇もないようにあっさり殺してしまおう。」
「ハルヒ!正広!剛も!お前たちのパワーを全て直樹に渡せ!」
一が叫んだ。
「全員で戦うより僕と直樹の二人で戦った方が危険が少なそうだ。」
「そうだ、僕にパワーをよこしてお前たちは下がっていろ!」
言われる通りにハルヒ・正広・剛は直樹にパワーを渡し隠れた。それを見て、遊悟が嘲笑する。
「二対三で我々に挑むつもりか。これは本当にあっさり終わってしまいそうだ。」
「黙れええええ!!!!」
直樹がそう叫びながら遊悟に殴りかかった。その瞬間激しいバトルが開始された。
遊悟は直樹を余裕でかわす。その瞬間遊利が直樹に飛びかかった。直樹はカウンターの一撃を遊利の腹に食らわせた。しかし、腹にパンチを受けても遊利は全く動じない。それどころかパンチした腕を掴んで直樹を投げ飛ばした。
遊斗と互角の戦いをしていた一は、急いで直樹の元に駆け付けた。そして、ふっ飛ばされている直樹に襲い掛かろうとしていた遊悟をエネルギー弾で追い払った。しかし、すかさず遊利が直樹を蹴り飛ばした。
三対二という事もあって苦戦を強いられる一と直樹。
「まずいな…。少しおされているぞ。」
直樹は弱音を吐いた。
「確かに彼らは強い…。だが勝てないほどではない。」
一は両手足を使って遊斗・遊利・遊悟にパンチとキックを食らわせた。
「ふふふ。なかなかやるじゃないか。」
「だがまだ僕らの本当の恐ろしさが分かっていないようだな。」
「遊輔!我々4人の力を思い知らせてやれ!」
「あたぼーよ!」
「いくぞ!」
「ぐはぁ!!」
一は遊斗に殴られた。腕でガードしたが、あまりの強さにもろに喰らってしまった。
「なんというお…重い一撃だ…。さっきまでの中途半端な強さとはケタ違いだ…。」
すかさず、遊利が刀手で切りかかった。一は真剣白刃取りで受け止める。しかし、止めきれず、遊利の刀手が一に襲い掛かった。一はギリギリでかわそうとしたが胸に刀手がかすってしまう。
「くっ!」
さらに遊悟が追い打ちをかけようとする。
「やめろおおおおおおおおおおお!!!!空円斬!!!」
直樹は遊悟に空気の刃を投げ付けた。しかし遊悟は刀手でそれを一の方に弾き返した。
「なにぃ!?」
一は遊利の背後に回り盾にしようとする。しかし、遊利は一を一本背負いにして空円斬の方に投げ飛ばした。
「うわああああああああああ!!」
「終わりだな。」
しかし、空円斬は一の身体をすり抜けた。
「なに?!」
「残念だったな!この空円斬は味方の身体には当たらないようにできているんだ!僕がマーキングした人間の身体はすり抜けるのさ!」
「しかし、どういうことだ!急に強くなったぞ!これほどまでの力を隠し持っていたというのか!?」
「よかろう!教えてやろう!この僕の力で三天王の力を倍増させたのだ!」
遊輔は自慢げに説明した。
「遊輔!余計な事を言うな!」
「いいじゃないか!どうせ殺すんだから!」
「そうだな!教えてやる!この遊輔の力は人の力を数倍にする能力があるのだ。」
「ひひひ、と言っても使いこなすのが大変で俺は1.9倍のパワーアップ。遊斗が1.6倍、遊悟が1.5倍のパワーアップだ!」
「なるほどそういう事か!空円斬!!!」
直樹は遊輔にめがけて空円斬を投げつけた。しかし、3重の結界で弾かれてしまった。
「我々が遊輔を守らない訳なかろう!」
三天王は一人ずつ遊輔の周りに結界を張って守っているのだった。
「秘密をばらしてしまったからには即座に死んでもらう!」
三天王は一に向かって襲い掛かった。
「ふ、どうやら眠れる獅子を起こしてしまったようだな。」
一の身体が真っ赤に光った。
「うぉっ!眩しい!」
一は第二形態に変身した。
「なんだ!この姿は!」
「衣装が変っただけさ!構わず行くぞ!」
「おう!」
「はぁ!!!!」
ところが、一の覇気で三天王は弾き飛ばされてしまった。
「こしゃくな真似を!!!」
三天王は三方向から三人がかりで一を殴りかかった。しかし、全て避けられたり、ガードされたりし、一には一発も食らわせる事ができない。一は両手足で三天王にキックとパンチを食らわせた。
「「「うがああああああああああ!!!」」」
先ほどまでの攻撃と違い非常に重い一撃で三天王は大ダメージを受けた。キックを受けた遊斗と遊悟は絶命し、パンチを受けた遊利も痛手を負ってしまった。
「遊斗~!遊悟~!
なんだこのデタラメな強さは!!!」
「当然だ。僕は力の珠を2個も付けているんだから」
「なにぃ!?世界に7つしかないと言われる伝説の竜の力の珠の事か!?伝説上の力の珠が実在していたと言うのか!?」
「この圧倒的なパワーを見せつけられたらもう疑う余地もあるまい。」
「おのれ…こうなったら奥の手だ!遊輔!!!」
「お、おう!」
「なんだ!?力が漲ってくるぞ…。」
一は漲るパワーに驚いた。
「はぁはははははぁ!敵をパワーアップさせるとは気でも狂ったか!」
一は遊利に向かってパンチしようとした。………しかし、勢い余って地面を拳で砕いてしまった。
「くそお!次こそ!!!」
一は三天王に向かって飛んで行ったが勢い余って後ろの岩に体当たりしてし自滅してしまった。
「どうなっているんだ!?」
「はっはっは!!良いかよく聞け!お前の力を30倍にしてやった!この力をお前は使いこなせまい!実力以上の力がつきすぎるとかえって危険なのさ!」
「僕たちが2倍以上を使いこなせなかった理由が分かったか!?」
「くそう!!」
力めば力むほど一は明後日の方向に力が入って自傷ダメージを受けてしまうのだった。
「そうやって遊んでいろ!先にもう一人の方から始末してやる。」
「く、くるな!!
うががああああああああ!!!」
直樹はエネルギー弾を乱射した。しかし、遊利に全てガードされた。
「痛手を負っていても1.9倍のパワーがあればお前くらい倒せる!」
遊利は直樹の腹に膝蹴りした。直樹は瀕死の重傷を負った。
「ぐわあ!!」
「これで終わりだ!」
「ああ!これで終わりだ!」
「ぬおおおおお!?」
一は遊利をしっぺで弾き飛ばした。
「簡単な話さ。ようは力を抜いて戦えば良いんだ。」
「ばかな!?この短時間で30倍の力を使いこなしたというのか!?」
「終わりだ!」
一はデコピンで遊利の頭を弾き飛ばした。
「くそ~!!!」
遊輔は一のパワーアップを解除して逃げだした。
「まて~…。くっ!自傷ダメージが大きすぎて動けん…。」
「私たちの出番ね!」
「パワーが無くてもお前くらいなら捕まえられぞ!」
ハルヒ・正広・剛は遊輔を捕まえようとした。
「僕自身の力を1.2倍に!これでエネルギー切れのお前たち如きから逃げるのは訳ないぞ!」
「きゃあ!」
遊輔はハルヒの顔面を踏み台にしてジャンプし、逃げ去って行った。
「くそぉ~取り逃がしたか~。」
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