ニー子ちゃん、ピンチ!

うしろざわ

ニー子ちゃん、紹介!

 17歳、女、処女、オタク、腐女子、恋人無し、やる気無し、救い無し。

 身長:低い

 体重:軽い

 趣味:ゲーム(FPS、ネトゲ、乙女ゲー、ギャルゲー、スマホゲー)、読書(漫画、BL、ラノベ)、ネットサーフィン、プロレス観賞

 好きな音楽:アニソン、ゲーソン、ヴォーカロイド

 好きな言葉:ボスケテ

 家族構成:父(故)、母、兄、姉、わたし

 以上が私、鳴海なるみ新子にいこの実態である。あだ名はニー子。またはニーちゃん。或いは同志N。

 容姿のほうはどうなんだ、というお便りに関しては黙秘したいが別に隠すほどのことでもねーな、ということで自己分析を述べてみる。

 取り立てて可愛くもなく、かといって、笑われるような見た目でもなく、うんまぁ、特徴の無い、どこにでもいるような、普通の女子、というのが私見である。目が死んでいる、だの、死んだ魚の目、だのと指摘を受けることはあるが、そこはそれ。

 ただ、我ながら中身が結構アレなので、友達は少なめ。本当に特定の人としか、気が合わないタイプ……ではあるが、外面はまぁ、いいほうだと思う。わたし自身陰キャではあるが、それを表には出さない。陽キャともある程度は話を合わせられる。特別仲良くはならないが、険悪にもならない。朝出くわしたら軽く挨拶する程度の関係。必要最低限の関係値を築く。それが平穏な学校生活を送るコツなのです。

 わたしみたいな腐れ野郎、他に、いますかっていねーか。

 もし居たら、そんな奴は死んだほうがいいと思う。だから一緒に死のう。屋上から手を繋いでアイキャンフライ!

 これから始まる物語は、物語っていうほど壮大でもなければ、取り立てて面白くもない、鳴海新子の日常を綴った、日記みたいなものである。気負わず、頭を空っぽにして、四コマ感覚で読んでほしい。むしろ読まなくてもいいよ。

 さて、まずは何から話そうか。

 あれは今から2日――いや、3日前の出来事だったか……まぁいい。

 わたしにとっては、つい昨日の出来事だが、君たちにとっては、たぶん明日の出来事だ。


 こんな始まりかたで、ええんか。

 ええか。

 

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