妖精、或いは死霊として語られている首なし騎士の伝説。語られる限り、それは常人の手には余る超常存在。

 しかし今、それに対峙する者もまた決して神話に語られる事のなかった超常存在。即ち吸血戦姫ヴァンパイア・ヴァルキュリア


「騎士が剣も槍もなく赴くとはな、生憎と我が結界内ではドレスコードに引っかかるぞ?」


 飛び掛かり、振り下ろした長剣は首なし騎士のガントレットに阻まれ、アイリスは空中で制止する。だがそれは彼女にとっても予想の範疇。先程組み合った時点で鎧が相応の硬度を持っている事には気づいていた。


「ふっ……!」


 阻まれた剣先が破裂するように枝分かれし、首なし騎士の鎧、両腕の関節部分へと突き刺さる。


「力だけでは有象無象の勇者エインヘリヤル共にすら届かん!」


 鎧内部へと侵入した剣先がさらにかぎ爪状に変化し、関節の自由を奪った。アイリスは首なし騎士を引き寄せ、空いた胸、キュイラスへと両足で蹴りを叩きこむ。


『……!』


 鎧の空洞の中で嵐が巻き起こっているようなノイズがかった呻き声が聞こえる。驚愕か、或いは威嚇なのか、言葉にならないその声を理解する事は出来ない。

 両腕を拘束された事でバランスを崩し、首なし騎士が後退する。


「魔術武装、再展開」


 右手を頭上へと掲げ、振り下ろす。それを合図にアイリスのマント内部から出現した鎖が首なし騎士へと殺到する。その内の数本を曲がらない両腕で弾くが、すぐに手数が足りなくなった。


「お優しい騎士様であれば此処で終いであろうが、私に慈悲を期待するな」


 鎖はアイリスのマントを離れ、首なし騎士を雁字搦めに拘束する。ギチギチと音を立てるが、関節を封じられた上での拘束、そう簡単に脱せるものではない。


「口も利けぬなら尚の事、お前に用はない」


 再びマントの内側に手を入れ、取り出す。正確に言うならばマントの内に留まる魔力を元に生み出す。長い柄の先にはやはり鎖が束ねられている。鞭のようにも見えるそれはその全容が出現すると同時に束なり、姿を変えた。

 鎖がかたどったのは巨大な鉄槌。アイリスの手から離れ、しかしその手の動きに追従し空中で振り上げられる。


「此処で潰れ、朽ちろ」


 首なし騎士にその巨大な影が差す様に詠歌は息を呑み、傍らの彩華へと視線を向けた。


「っ……」


 彼女の表情は悲痛そうに歪んでいる。アイリスの言う通り、この騎士から情報を得られないならば倒すべきであると理解している。アイリスの理由はどうあれ、これは自らが助力を頼んだからこその状況だと。しかも相手は明らかな害意を持っている。そうするべきだという事も分かっている。だから彩華はこくりと詠歌に頷いた。

 そして、それと同時。轟音と共に鉄槌は振り下ろされる。


「きゃ……!」


 首なし騎士の着弾と同じかそれ以上の衝撃と風圧に彩華は顔を覆う。まるで神の鉄槌、そうとしか見えない程の力に詠歌は突き立てられた聖剣と彩華の手を掴み、その場に踏み止まるのがやっとだった。

 その破壊力に決着は着いた、そう二人は思っていた。


「……ちっ」


 けれど、新たなクレーターの上で未だ首なし騎士は健在している。今の一撃で拘束していた鎖は弾け飛んだが、それでも防御は不可能だった。つまり首なし騎士は単純な鎧の硬度だけで鉄槌に耐えた事を意味している。

 拘束を解かれた両手が今も自らを押し潰さんとする鉄槌へと添えらえる。圧倒的な質量を持つそれを押し返そうとしている。それを黙って見守るはずもなく、アイリスもまた振り下ろした片手にもう一方の手を添え、さらなる力を槌へと加えた。


「この、馬鹿力め……!」


 そう悪態を吐くアイリスの手が震えている。単純な腕力ならばともかく、魔力を用いても押し負けようとしている状況に思わず舌打ち、背後で動く気配にさらに顔を歪めた。


「手を出すな、戯けめ!」

「……!」


 徐々に押されながらも拮抗する二人の力比べを崩したのは、聖剣を持つ詠歌だ。アイリスを追い越し、鉄槌を押し返そうとする首なし騎士へと肉薄する。


「ふっ!」


 両腕を塞がれた首なし騎士を両断せんと振り下ろされる聖剣。だがギギギッと耳障りな金属音が響き、詠歌の手に伝わるのはジンジンとした痺れだけ。『ウルタールの猫』を斬り裂いたはずの聖剣は無防備な騎士に傷をつける事すら敵わなかった。


(やっぱりこのままじゃ駄目か……!)


 今の聖剣では単なる名剣止まり、その真価を解放しなければ人ならざるモノには通用しない。


「けどっ!」


 しかし頑強な鎧に弾かれても聖剣には刃毀れ一つない。詠歌の技量では名剣というだけでは超常存在には届かせる事は出来ない、そんな事は分かっている。少しばかり剣道を学んだ所で付け焼き刃で、そもそも学び取りたかったのは剣の腕ではないのだから。

 詠歌はすぐに二撃目を放つべく、狙いを定めた。


「アイリス!」


 足元を掬い上げるように地面ごと斬り上げ、返す刃で右膝を斬る、というよりは聖剣の頑丈さに任せた単なる殴打だ。技術も戦術もない、あるとすればこの戦いに足を踏み入れる度胸、或いは蛮勇さだけ。


「っ、落ちろ!」


 アイリスは喉元の文句を飲み干し、さらなる力を両手に込める。ほんのわずかな意識の乱れと掬われた足元の地面の窪みに、首なし騎士は片膝を着く。


「うっ!?」


 もう一度、と腕に力を込めた詠歌が背後から迫った鎖に絡めとられ、乱雑に放り投げられる。


「余計な真似を、するなと……!」


 鎖の操作の為、押し潰さんとする鉄槌の力が緩んだ隙に首なし騎士は持ち直そうと力を込めた。その足掻きにアイリスの苛立ちが高まる。


「貴様も邪魔を……するなッ!」


 ブワッ! とアイリスの纏うマントが一瞬、翼のように広がり、それと同時に今まで以上の力が鉄槌へと加わった。


『……!?』


 そして今度こそ、首なし騎士は踏み止まる事無く鉄槌の一撃を受ける。ズン! という轟音と共に、鉄槌は地面へと完全に振り下ろされた。


「ふん……」


 不機嫌さを隠す事無く鼻を鳴らし、アイリスは自分の横で無様に転げている詠歌とそれを抱き起こす彩華へ歩み寄る。

 勝利の余韻も達成感も感じさせないその姿に、やっぱりか、と詠歌が内心で呟いた。


「おい、詠歌」


 見下ろす瞳と言葉に怒りが滲んでいるのを感じ、詠歌は瞳を逸らす。


「何故、手を出した」

「……僕は君の勇士なんだろ」


 詠歌は知っている。その全てを理解する事は出来ないが、アイリスは誇りと拘りを持っている。そんな彼女が無用としたにも拘わらず手を出したのだ、不快に感じるだろう事は予測できていた。

 叱られる子供のように、言い訳する。だが以前までは頑として認めなかったそれは本心でもある。

 彩華の手を借り、立ち上がった詠歌は改めてアイリスに向き直り、言葉を重ねる。


「それに初めに君が言ったんだ。僕は僕の決断をすればいいって」

「……ああ、そうだ。そうだとも、我が勇士」


 その言い訳をアイリスは否定しなかった。だがその口調は低く、感情を窺わせない冷めた無表情だった。


「……そう、お前の好きにすればいい」


 アイリスはそれ以上何も言わない。一瞬、何か言いたげな表情を浮かべ、僅かに逡巡したがやがて口を噤んだ。


「……」


 詠歌も居心地悪そうに視線を外し、手に持つ聖剣を差し出す。そんな二人を彩華ははらはらとした様子で見守っている。

 二人の視線はもう交わる事なく、アイリスも差し出された聖剣に手を伸ばす――その時だった。

 三人の背後、振り下ろされ、地面へとめり込んでいた鉄槌がその重量を感じさせない勢いで空高く吹き飛んだ。


「な……!」


 再び響いた轟音に驚愕し、詠歌が振り向いたその先。舞い上がった砂煙の中に未だ健在する首なし騎士のシルエットが浮かび上がる。

 そして、身構えるよりも速く、詠歌の両腕に紫煙が意思を持つかのように巻き付く。気体のように見えながら、それを振り払う事が出来ない。魔術による拘束、ともすればそれ以上の力で紫煙が体の自由を奪う。


「詠歌君!」

「往生際の悪い……!」


 勝利を確信したが故の油断か、それとも別の理由か、アイリスはその異変に気付くのは二人よりも僅かに遅い。その僅かな隙に、詠歌の体は砂埃の方へと引きずられていく。


「魔術武装、展開!」


 たとえ魔術を用いていてもアイリスの得意とするのは物理攻撃、それが通用するか分からない紫煙に対する攻撃ではなく、砂煙の中に呑み込まれようとする詠歌を捕まえる事を選び、二本の鎖を伸ばす。だが遅い。

 呪文とも言えない、短い言葉によって発現する魔力の鎖だがそれではあまりに遅かった。ほとんど動こうとしなかった首なし騎士と違い、紫煙の動きは素早い。辛うじて一本の鎖が聖剣を持つ詠歌の右手首に絡まった。


「ッ、馬鹿力は健在か!」


 同様に自らの手首に鎖を巻きつけ、詠歌を引き寄せようと力を込めるが、引き留める事は出来ても引き寄せるだけの力はアイリスにはなかった。


「この、詠歌君を放せっ!」


 少しでも力になれば、と彩華もその鎖を掴むがまるでビクともしない。どころか徐々に、地面を滑るように二人も引きずられていく。


「これ、は……っ!」


 両方向から加わる力によって体が裂けるような痛みに襲われる中、背後から新たな気配が近付いてくるのを詠歌は感じた。

 首だけで振り向いて見れば、両腕に纏わりつくものと同じ紫煙が今度は体全身へと迫っている。それを見て、詠歌はすぐに決断を下した。


「せめて……!」


 聖剣を握り締める力を緩め、地面へと落下していく聖剣を踏ん張っていた足を地面から離し、蹴り飛ばす。咄嗟の判断、刃の向きなど気にする余裕もなく、蹴った足首の辺りが斬り裂かれるのを感じる。

 聖剣は詠歌の手を離れ、アイリスたちの方へと転がるように飛んだ。聖剣までもが奪われる事態は避けられた、と安堵の表情を浮かべ、アイリスへと言う。


「アイリス、このままじゃ聖剣が握れなくなる」

「戯け! そんな事を言っている場合ではあるまい!」


 血流が止まり、青白く変色し始めた右手に、あながち冗談でもないのだけど、と苦笑する。


「このタイミング、こいつだってアイネと無関係じゃないはずだ。ならやる事は変わらない……手間をかけて悪いけど、頼む」


 そう言って、詠歌は手首を返す。巻き付いた鎖が解かれていく。


「諦めないでよっ、詠歌君!」


 一重、二重、と鎖が解かれ、遠くなっていく詠歌に涙を浮かべ彩華が叫ぶ。その姿に詠歌は申し訳なさそうに笑った。


「諦めるわけじゃないですよ、会長。こうすれば敵の懐に飛び込める、悪い事だけでもありません」


 そして、詠歌の手から鎖が完全に外れた。抵抗がなくなり、引き寄せられる先には砂に汚れただけで無傷の首なし騎士が居る。紫煙はそのがらんどうの鎧の隙間から漂っている。


「……」


 此方に手を伸ばす彩華、唇を噛み締め睨みつけるアイリス。その光景を最後に、詠歌の視界が闇に包まれた。






 ◇◆◇◆






 紫煙によって引き寄せられた詠歌は、二人の目の前でとぷっ、とまるで水に落ちるような音を立て、あれだけの攻撃にも傷一つつかなかったはずの首なし騎士の鎧の中に取り込まれた。


「詠歌君!」


 彩華の悲痛な叫びももう届かない。詠歌が取り込まれた瞬間、再び出現した紫煙が首なし騎士の頭部を形成したからだ。

 無骨な、表情全てを隠すグレートヘルム、鎧と同じく黒一色の大兜。

 首なし騎士――いや、頭部を得た以上、その色の通り黒騎士と呼ぶべきか。黒騎士は具合を確かめるようにヘルムを一度ガシャリと鳴らし、その視線を地面に転がる聖剣へと向けた。頭部を得た故に、黒騎士の狙いが聖剣であるとすぐに理解し、彩華は考えるよりも先に足を動かした。


「エリュンヒルテ様!」

「っ、分かっている!」


 またしても遅れて、アイリスは彩華が掴み取り、投げ渡された聖剣を受け取る。


「詠歌君が残した剣だっ、お前なんかには渡さない!」


 そう言い放つが、黒騎士には何の反応もない。だが視線は聖剣を手に取ったアイリスへと向かっていた。


「楯突くだけなら先の一撃で許したものを……」


 ギチリと柄が軋む。向けられた切っ先と視線の先、黒騎士が動く。常人の目には映らぬ速度で彩華を追い越し、黒騎士はアイリスへと迫る。


(速さだけでなく力まで……!)


 その速度に合わせた突き、兜を弾き飛ばすはずの剣は片手の白刃取りによって阻まれる。刃と鎧の擦れる耳障りな金属音が響いた。

 無手の黒騎士に放てる攻撃は徒手空拳しかない。間合いの差もその速度の前では意味を為さない。既に黒騎士の間合いだ。


「ぐっ!」


 黒騎士は掴んだ聖剣を力任せに引き寄せる。それで手放せば良し、手放せなければまずアイリスを打倒するだけ。

 崩れた体勢で受け止めた拳は強く、重い。弱味を見せる事を嫌う吸血戦姫ヴァンパイア・ヴァルキュリアが思わず顔を歪めるほどに。


『――ワ、タ、セ』


 一音一音を区切られた単語には重苦しい負の感情が詰められていた。それをアイリスは笑みを浮かべて否定する。


「貴様に聖剣は似合わん。これは私が、私の勇士へと授けた物だッ!」


 聖剣を掴む黒騎士の右腕を蹴り上げ、くるりと逆手に持ち替えると中に取り込まれた詠歌の事など気にせず、思い切り柄頭を兜へと叩きつけた。


「貴様にくれてやるものなど何一つない、返せ。そいつは私の勇士だ」


 人間と同じように頭部への一撃で脳が揺れたのか、それとも単に腕力によって押されたのか、黒騎士がよろめきながら後退する。アイリスが再び順手に持ち替えられた聖剣を大上段から振り下ろす。並みの鎧であれば何の抵抗もなく両断するだろう一撃を黒騎士は防御の間もなく受けた。


「ちっ、このままではやはりなまくら同然か……!」


 詠歌の時同様、金属音が響くだけで鎧には傷一つつく事はない。聖剣に悪態を吐き、それに代わる武装を展開すべく魔力を編み込む。


「武装展――」

『オソイ』

「がっ!?」


 黒騎士の言葉の通り、あまりに遅い。武装を展開しようとマントの内に手を忍ばせた瞬間にはもう、黒騎士はアイリスの眼前へと迫り、その勢いのまま兜をアイリスの額へと打ち付けた。柄頭での一撃の意趣返しのつもりなのか、発せられた単語には嘲りの感情が含まれていた。


「貴様……!」


 あらゆる攻撃にも無傷の鎧、それ程の強度を持つ兜での頭突きを受け、アイリスの額が血に濡れる。痛みと屈辱に歯を食いしばり、マントの内側へと忍ばせた手で額を押さえる。……それが隙だとも気付かず。


「っ!?」


 痛みに気を取られ、そこを押さえれば当然、アイリスの身を守るのは左手の聖剣だけ。しかし黒騎士の力は片手では到底敵わない。咄嗟に刀身を挟み込んだ聖剣の上から、黒騎士の拳がアイリスの腹部へと突き刺さった。


「ぐっ、くっ……!」


 いっそ吹き飛ばされていれば良かった。一瞬でも距離を取れれば持ち直す事も出来たはずだ。だがアイリスはそのプライドから踏み止まる事を選んだ。避けようのない殴打がアイリスを襲った。

 聖剣と右手を盾に、どうにか直撃だけを避けるがそれがジリ貧である事は素人の彩華の目から見ても明らかだ。


『ワタセ』


 先程よりも流暢な調子で黒騎士が言う。アイリスの抵抗に興味はなく、聖剣さえ手に入ればそれでいいと言うように。


『ソレヲ、ワタセ』

「ッ……」


 聖剣を持つ手首を万力のように握り締め、その力を強めながら黒騎士が繰り返す。残る右手で抵抗しようとしても、殴打に晒された腕に力は入らない。締め付けられ、掌は意志に反して開こうとする。


「……誰が貴様如きに」


 訴える痛みを無視し、聖剣を握る力をさらに強めた。血が滲む程に、などというものではない。縫い付けるように指の爪先が手の平へと食い込んだ。

 ぶちぶちと肉を裂き、内部へと深く、深く。こじ開けるのが自分にも容易ではない程。


『オロカダ』


 手放さないのなら、その命を奪うまで。黒騎士の手がアイリスの首筋を掴んだ。手首と同じ、細く白い首筋。人より遥かに頑丈であっても、黒騎士の力の前では花を手折るようなもの。


「このッ、放せ!」


 その手に力が込められていくのを感じても、アイリスは逃れられない。


『……!』


 ゆっくりと持ち上げられていくアイリスの体が地面へと落ちる。ガクリと電源が落ちたように黒騎士の力が抜けた。


「くっ……」


 首筋を押さえながらアイリスが見上げると、無言のまま、何の感情も持たない機械的な動きで黒騎士が踵を返していた。


『……』


 一度だけ地面にへたり込んでいた彩華に目を向けただけで、表れた時と同じように黒騎士は結界の上部を破壊しながら脱出した。

 理由は分からない。だがはっきりしている事がある。


「……見逃したというのか、この私を……!」


 アイネに関する情報もなく、自らの勇士を奪われ、自身も追いつめられた。吸血戦姫ヴァンパイア・ヴァルキュリア、アイリスの完全な敗北だった。

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