第11話バレエとパンダ

少し落ち込んでいたら



パンダがやってきて



「いいじゃん。なら俺らでごはんいこうぜ!!!」




少し忘れかけていたが


パンダも一応ダンサーで、衣装作りには長けている


素晴らしい人間ではなかったか。



そんなパンダになら打ち明けてもいいのかもしれない。



ん?俺ら・・・?








そして金曜日


結局集まったのは


僕、パンダ、坂本、そしてエイト君。



エイト君は

若手の新人ダンサーで、少しどちらかと言うとネコぽい男である。



僕もネコ専だけに、そそられないが


きっとパンダとなら。。。


なんて考えてしまう。




「最近ゆーじとできているじゃない!私はうれしいわ!!」


なんて肉をほおばりながら唸る坂本を無視して



僕はエイトとパンダを見つめていた。




「パンダさん、今度僕にも衣装作ってほしいですよ」


「うーんまぁ考えとくわー

じゃあ今度家きてや採寸するから」


お。。。



その時坂本の箸もびくっとしたのが分かった。



新たなカップル誕生の瞬間かもしれない。



僕はそんな他人の愛や恋の行方を感じる事で


少しだけ気分が紛れて


再来週の日曜日に会える事実も


余計に楽しみになったのである。



そうじゃん。

日曜日会えるんだから

今日は仕方がないよ。。。



何事もプラスに考える事が

人生も成功するコツかもしれない。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

バレダン!! バナ咲子 @eririn683

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ