第7話 バレエリハーサル

バレエ団のリハーサルは舞台前になるとハードである。


毎日朝10時からクラスレッスンを行い

そして17時までリハーサル


そのあとは、みんなそれぞれ先生をしたり

外部のリハーサルへ走ったり

バレエの仕事がなければ

アルバイトをしたりしている・・・


体を酷使するがどれだけバレエが好きか

それ次第で続けられると思う。



そんなリハーサルの合間の休憩のひと時・・・




「ゆーじぃっ」


何気なく近くにいたゆーじの元へ駆け寄る。


本当に理由は何もなかったのに・・・



ぱしゃっ



「?」



突然カメラで撮る坂本



バカなのか?あいつは




「見てっこのアングル最高じゃないの!!

素晴らしいわ!あなたたち!」



見てみると確かにアングルのせいか

二人肩を寄り添っているようにみえるではないか・・・




なんという事なんだ・・・


また坂本のせいで俺らはとんだ迷惑だと思っていたら



ゆーじがふと


阪本にばれないように


手を繋いできた・・・


一瞬だけどぎゅって握りしめたその手は




少しだけ温かかった・・・




しばらく無言が続いたものの

その一瞬の温もりが俺には永遠に感じた。


そんな後のリハーサル

ちゃんと踊れるのかな・・・



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