第3話 バレエ女子

「皆山君?て言うんだよね?」


彼女が僕に最初に話しかけてきた第一声はこうでした。


今でも鮮明に覚えています。


「皆山君てバレエ以外知らないでしょ?私にはわかるんだ~」



この女は何なのだと

苛立ちを隠し切れず思わず


「僕の何を知っているんだ・・・」



「私はあなたのナニも知らないけど、もっと人生経験した方が

踊りの味も出てくると思うの!」



確かに女っぽいと、昔も今も言われ続けている僕ですが

初対面の彼女に言われるとさすがに傷つきます。



「でもきっと開花すると思う!

だから私に任せて!」



「何をだよ・・・」


「大きさよ!!!!」


「??」


彼女はよく意味が分からない・・・






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