第2話 バレエ漬け
バレエを始めた子供の時から
毎日のように最初に行うエクササイズが
バーレッスン
木のバーに手を添えて足を動かす基礎練習です。
そこで僕は自分の体と向き合い、自身を高めていく・・・
恋愛や遊びは一切、青春時代には経験せず
僕はバレエ漬けの毎日でした。
不思議とそれが嫌ではありませんでした。
芸は極める事が大事
だからこそ僕は毎日レッスンに励んでいます。
そうバレエ団に入った今も毎日続けています。
むしろバレエしか知らない僕の人生は基礎練習ができる日々
それだけで満足でした。
どんなテクニックも基礎があってこそだからです。
その基礎を疎かにする人間は成長しないと思っています。
バレエバレエバレエ・・・
バレエ人生とはまさにこの事だと思います。
彼女が入団して来るまでは・・・・・・・・・・・・・
「今日から入団しました坂本です。よろしくお願いいたします。」
バレエ団は沢山のダンサーが毎年
入団して、そして去っていく。。。
決して生ぬるい世界ではありません。
食べていける人間はほんの一握り。。。
だから僕は来る人間も去る人間も
その人の人生であり、深く干渉しないようにしています。
だから最初は彼女にも全然興味はありませんでした。
なのに。。。
彼女のせいで僕の人生は
色濃くなってしまうとは
このときは知る由もありませんでした。。。
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