久しぶり
(土曜の夜。吉野から岡崎へTEL)
吉野『もしもーし。岡崎?』
岡崎「なんか久しぶりだな」
吉野『だよな。
で、これからお前んとこ行っていいか?』
岡崎「……は?」
吉野『引越しのご挨拶ってやつだな。あ、もうすぐお前の部屋だから。じゃーな』
岡崎「……は……??」
(混乱している間に玄関の呼び鈴が鳴り、意味がわからないまま慌てて玄関を開ける)
吉野「どーも。下の階の408に越してきた吉野です。どうぞよろしくー(ニマニマしつつゴデ⚪︎バのチョコレートの箱を差し出す)」
岡崎「……おい。ふざけてんのか」
吉野「は? ふざけてなんかない。本当に引っ越した」
岡崎「……(手で額を覆ってはあっとため息)……お前は……一体どういう行動を……」
吉野「(ぐっと岡崎を見つめる)だって。
こうでもしなきゃ、まともに会えねーじゃんか!
と言ったって同居とかは無理なんだし……できるだけ側に住むくらいしか思いつかなかったんだよ。ここからも通勤は不便じゃないし、何も困らない」
岡崎「……」
吉野「いくらお前が文句言ったって、もう来ちゃったからな。絶対反対されると思って相談しなくて正解だったなー。ほらこれ(ずいとチョコの綺麗な小箱を突きつける)」
岡崎「……(黙って受け取る)」
吉野「(ちょっとホッとしたように)じゃ、そゆことで。お邪魔しました〜」
岡崎「(ふっと顔を上げ)——帰んのか」
吉野「(閉めかけたドアを止め)……え?」
岡崎「(ボソボソ)まあついでだし、ちょっと上がれば……今ちょうどコーヒー淹れたとこだし、一人でこれ食べるのもアレだし……」
吉野「(めちゃめちゃ嬉しそうに微笑む)じゃ、ちょっとだけお邪魔します」
岡崎『…………(吉野の前に立って廊下を歩きつつ)突然このレベルの喜びを差し出された場合のスマートな受け取り方が全くわからない……!!!』
※現在の社会情勢下、二人のためにできることはなんだろう?と考えた結果、こういう展開になりました^^;(笑)
この展開はショートコント独自のものになるかなと思います。今後本編を書く場合は、(本編は新型ウイルス等の影響のない話を描きたいので)これとは無関係の展開になるだろうと目下のところは考えています。
このご時世、彼らを楽しく過ごさせてやるために選択した展開でございます。どうぞゆるりと受け止めてやってくださいませ(*´꒳`*)
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