甘い匂い

吉野「お〜、すげ〜甘い匂い!」

岡崎「(ブラウンのエプロン姿でオーブンを覗く)だろ?広告でバナナがお買い得だったから、バナナケーキ焼いてみた」

吉野「(岡崎の背後から腕を回して抱き寄せる)この匂い、幸せだよなー。ここで今こうしていられることに感謝したい!って素直に思う匂いだな」

岡崎「(クスクス)お前もたまにはそういう繊細っぽいこと言えるのな」

吉野「(ちょっとむすっと)は?っぽいってなんだよ??

ってかさ、お買い得のバナナなんかより、うちには最高級の甘あああああ〜〜いバナナがあるけどなー(岡崎を抱きしめる腕にぎゅっと力がこもる)」

岡崎「……は?なんだそれ……

(はっと気づいて一気に赤面)…………ガキかお前……ほんと中学生かよ」

吉野「別にいーし。中学生レベルに食べ盛りなのは間違いないしっ♡なー焼けるまで時間あんだろ〜〜??」

岡崎「やめろって、今そういう気分じゃない」

吉野「……

マジつれねーのな、お前って」


岡崎「(赤くなってぼそっと)…………20分じゃ無理だ。

焼けた後で、ゆっくり付き合ってやる」


吉野「…………

ん〜〜〜〜〜〜〜晶好き。マジ好きっっ♡♡♡」






リナ「…………なあーーんていう会話を二人がキッチンでしてる夢、昨日見ちゃったのよ〜〜〜!♡♡なんか窒息しそうだった♪♪」


岡崎「…………というか。

俺が焼くなら、ストロベリータルトですね。バナナは安売りしてても買いません」

吉野「……ってか、俺も甘いもんあんま好きじゃねーし。作ってもらうなら酒のつまみがいいな」



リナ「…………

『この夢、もはや全然まんざらじゃないのね二人とも……』」







✳︎ちょこっとお知らせです♪

他サイトで書いた長編BL『エリート変人と麗しき変人の奇妙な契約』を、こちらへ運んできて公開スタートいたしました♡既に完結済みの作品ですので、手直しを加えつつ週1〜2話くらいずつ更新していく予定です。

コミカルな軽さから、次第に切なさの増していくストーリー展開です。しっかりめBLですが、性描写部分は控えめ方向に修正しようと思っています(笑)

よろしければ、どうぞちらっと覗いてやってくださいませ(*^^*)


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