誤解
(小6のバレンタインデー、放課後)
吉野「岡崎、お前今日どんくらいチョコもらった?」
岡崎「んー、レジ袋2個分くらいかな」
吉野「俺も同じくらいだな。……俺甘いの苦手だし、いつもかなり困るからさ、お前これもらってくんねーか?」
岡崎「え、俺はいいけど……そんなのバレたら、お前に渡した女の子たちが怒るだろ」
吉野「でもさー、甘いもの苦手なヤツに渋々処分されちゃ、このチョコたちだって浮かばれねーじゃんか?スイーツ好きに喜んで食べてもらった方が絶対幸せだって」
岡崎「…まあ、そう言われてみれば…
わかった。じゃとりあえずもらう。手紙とか入ってたら読まずに返すから」
吉野「んー、実はそれもちょっとめんどーなんだけどな」
(翌日)
クラスの女子A「(吉野に詰め寄る)吉野くん…私昨日、見ちゃったの。吉野くんが、もらったチョコを全部岡崎くんにあげてるとこ」
吉野・岡崎「えっ…(ギクリとする)」
女子B「……吉野くん…それ、ほんとなの?」
女子C「ひどい……あんなに頑張って作ったのに……!!」
吉野「あー、そっそれは…」
女子A「(悔しまぎれに)吉野くんって、すごい冷たい人なんだね……それに、あんなにいっぱいのチョコ全部岡崎くんにあげるなんて、どうしてよ!?もしかして吉野くん、ほんとは岡崎くんのことが好きなんじゃないのっ!?」
岡崎「(わたわた)なっ、そんなことあるわけ……」
吉野「(女子軍をぐっと睨み返す)あーーうっせーんだよ女子はっ!!おめーらなんかより岡崎の方がずーーっと好きに決まってんだろーがっ文句あんのかっっ!!?」
女子軍「…えっ……」
岡崎「……『それ完全に誤解されるヤツだから吉野っっ(゚o゚;;!!』」
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