現代の寓話として、非常に秀逸な内容だと感じました。文鳥とメジロ。安寧の約束された籠の鳥と自由な野鳥。シルエットも体重もほとんど似ているのに、彼らの鳥生観は嚙み合わなかった…… 童話風で小鳥たちのお話なので愛らしく感じられる物語ですが、このやり取りは、二羽の小鳥たちだけではなく、我々にも相通じる物語かもしれないと思えるのです。 我々は果たして文鳥なのかメジロなのか。