第4話

ー日常ー


耳触りな雑音

たわいない会話

汚い言葉

それを叱る声



クラスの中にいるだけで毎日が息苦しい



邪魔だ

煩い

静かにしろ



これが言えたら

楽だろう



でもしょうがない

聞く姿勢がない奴に

睨まれるのがオチなのだ



無知な自分

病院で大きな声で

ただいまって

叫びながら母の元へ向かった



今では考えられない

無知とは恐ろしい



常識を知った

だから区別出来る

縛られているのかな

ならどうすればいいのかな



無駄に知識がある

無駄に時間がある



大人が引いてくれた

レールに乗っているのに

それを忘れてしまう

途中で切れてるのに

繋げられるのか



縛られて

行進していた世界が

がらりと変わる



一人で歩くと

何も見えない

頼れない



毎日が息苦しいあの日が一番楽だった



今度は自分で作るんだ

弱音なんて言えるだけ

マシだと思えよ



たまには外に

出掛けなさい

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