エルフの耳を舐める少年

マルハボロ

第1話 あなたの耳を、舐めさせてください

「ん…ちゅ…くちゅ…あむ…」


見た目に幼さを残した少女のごとき少年が、一心不乱に私の耳を舐めている。


「はむ…んくっ、ぷはっ…はふ…」


くすぐったさや、不快感といった感覚は既にない。


耳に残った垢がむしろ彼に不快感を与えていないかと心配になるのだが…


「はあ…はあ…はあ…あの、セラフ様。ダメでしたら…言ってくださいね?」


そんな子犬のような表情をされては、私が断れないのは分かっているだろうに…


「好きにしなさい。ただ、私もそろそろ我慢が効かなくなってきた…」


私は細身の見た目に不相応な太さをもつそれを少年───リィンに握らせる。


元は性奴隷だった少年は、無論のことこういったことにも聡い。


「スゴい…熱いです…でも、もう少し待っててください。お願いですから…!」


「ああ、構わないよ」


許可を出すと、どこか焦るように再び私の耳を一心不乱に舐め始めるリィン。


確かに肉食が少ないエルフの耳は臭みが少ないだろうが、そんなに美味いものかね?


私はスカートを押し上げ自己主張するリィンの股間へ手を伸ばし、張り詰めた彼の睾丸を優しく撫でる。


「はわっ…!セラフ様…!?」


それだけで射精しそうになってしまったのだろう。思わず耳に這わせた舌を離して、彼は私へ抗議するかのように先走りを漏らす。


「気にせず続けたまえ。どれ、先に準備させてもらおうかな」


とは言ったものの、すでにリィンのアヌスはしとどに濡れそぼっている。


予め香油を塗り込んできたのだろう。漏らさぬよう一生懸命に締めているようだが、果たして私の刺激にどこまで耐えられるかな。


「んぅ…!ん!ん!ん!」


私の指が二本、リィンのアヌスへ挿入(さ)し込まれる。


抜き差しを繰り返す度、リィンの小さなぺニスからは先走りがとめどなく溢れ、私はそれを咥えたくなる衝動をどうにか我慢する。


「はふ…はうぅ、セ、セラフ様ぁ…!もう、ダメですぅ…!」


「ではそのまま達しなさい。それ」


私は言葉と共にこれまで触れることのなかったリィンの陰茎を優しく握りこみ、くちゅくちゅと音を立ててしごく。


「うあっ…!ダメぇ!きゃああああっ!?」


少女のごとき絹を裂く悲鳴を上げ、リィンが達する。


私は服にかかるそれらを愛しげに見下ろし、腰が抜けたリィンを優しくベッドに寝転がせる。


「やれやれ。主人より先に達してしまうとは、性奴隷失格ですよリィン」


本当はそんなこと思っていないが、悲しみに濡れるリィンの表情(かお)が見たくてつい彼へ意地悪してしまう。


「そ、そんなこと言わないでください…!僕はセラフ様がいなかったら死んでしまいます!」


涙を流し、私に捨てられるのではないかと勘違いするリィン。


…ああ、どうしてこんなにも愛しいのか。かつて理解できなかった“愛”という感情。


なるほど、確かにこれを抱いてしまったのなら、世界を滅ぼすこととも釣り合うだろう。


私はかつての宿敵である魔王のことを思い出しながら、優しくリィンの唇へキスを落とす。


「ふふ…そんなことあるわけないでしょうに。リィンこそ私を見捨てないでくださいね。あなたに嫌われるくらいなら、私はこの世界を滅ぼしてしまうかもしれませんから…」


「セラフ様、リィンをどうか、あなたが死ぬまでお側にいさせてください…」


リィンは性奴隷として売られていた“人間”だ。普通ならばエルフである私の寿命にはついてこれない。


だが魔王の部下である悪の魔術師によって魂に改造を受けた彼の体は老いず、傷つかず、注がれる魔力が無くならない限り死ぬこともない。


その姿は永遠の少年であり、かつて魔王が倒されてから再び奴隷として売り出された彼には一国が傾くほどの値段を付けられていた。


「ああ、共にいよう。やがてこの国が滅び、星の命が尽きようとも。私はお前を愛し、お前の側に居続けよう」


「ふあぁ…!セラフ…様ぁ…!」


言いながらいい加減我慢の限界だった私はやや強引にリィンのアヌスへと自身の剛直をねじ込む。


苦しげに表情(かお)を歪めるリィンだが、私が動き始めればすぐにその様子は快楽へと変わっていく。


「ああぅ!セラフ様!セラフ様ぁ!」


小さなぺニスから射精し続けるリィン。愛しい少年のアヌスを私は大事に抉りながら、銀糸に例えられた髪を彼の顔に垂らして映えるその姿を楽しむ。


「…僕、セラフ様の全部が好きですけど、セラフ様の耳と髪が特に好きです…わひゃぅ…!」


「そういう可愛いことを言うリィンには、手加減してやらないぞ…!」


「はい…♪リィンをどうぞ貪ってください…!僕の体も、心も、魂も!すべて…あぅ!セラフ様に、捧げますからぁ!」


「リィン…!!!」


いよいよ我慢できなくなった私は激しくリィンのアヌスに注挿する。


すでに射精と見紛うほどに迸る私のカウパーがリィンの中にある香油と混ざり、イヤらしく音を立てて彼の表情(かお)を赤らめさせる。


細く小さな尻へと、私の股間が弾けるように叩きつけられる。


喘ぐリィンへ何度もキスを落とし、私自身の絶頂が近づいてくる。


「せりゃふひゃま…ふああ…!うああああああ…!!」


「イクぞリィン!全て…!お前の中で!!」


リィンが女であれば確実に妊娠してしまうであろうほどの精液が、どこから出てくるのかと思うほどに彼の腹を満たしていく。


私は全身を包む多幸感に身を委ねながら、絶頂のあまり痙攣と見紛うほどに全身を震わせるリィンを包むように抱き締める。


「リィン…お前を愛している」


「セラフ様…僕も、僕も愛しています」


そう言って、私達は夜の帳に身を委ねて眠るのだった。

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