第19話 夏の一ページ
喫煙所にあの女性は居ないかと窓越しにチェックする。あの人が喫煙所に現れたら僕は偶然を装って煙草を吸いに行く。そして目と目が合えば軽く会釈をお互いにする。ドキドキがちょっぴり高鳴る。その偶然を一日に三回ほど繰り返す。今日は支援センターでプログラムはなかった。そして彼女が帰る時間が近づく。次はいつ会えるかな。来週の金曜日だってさ。僕とその女性はしばらくのお別れだ。
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